小説

高橋克彦「炎立つ」二巻――レキジョの仲間入り?

前の日記で「炎立つ」一巻読みにくい・・・ と書いてましたが、 一巻の半分過ぎたあたりから俄然分かるようになり面白くなってきました。 やっぱ合戦が始まると燃えます!! そして、ガツガツ読んで昨晩二巻を読み終わりました。 もーーー、超、おもしろいっ…

高橋克彦「炎立つ」一巻

今更読んでます。 超、地元ど真ん中の話なのに今更な…! で、読みにくい… 会話が多すぎて、状況がさっぱり把握できません。大河ドラマのための小説だったのは分かるが、それにしたって分かりにくすぎだ…! これならシナリオ読んでる方が分かるざんす! この…

湊かなえ「告白」

読んだ。 いわば、読後感最悪の「藪の中」。 教師森口の語り口の章は良いけど、他の章は文体がダレたり、ほころびてきてるなと感じて、やや気恥ずかしくなったりもした。 さて、思うのは、「果たして、この小説を読んで、明日もまた生きていこうと思えるかど…

葛藤はない、ただ、開き直りだけがある――『私の男』桜庭一樹

私の男作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 442回この商品を含むブログ (447件) を見る 言わずと知れた、直木賞受賞作! 『私の男』読みました。 複雑に時系列の入り組んだ小説ですが、かいつま…

2007・極私的ブックアワード

私がアワードを出したからって、なんなんだ…? そんな疑問はまあ、置いといて。今年読んだ本、しびれた本を総括したいと。そんな企画でございます。 ・2007年度新刊部門(2007年1月1日〜2007年12月29日初版発行) ・旧作部門(2007年以前に初版発行)以上、…

泉鏡花の世界なのね 木原音瀬『牛泥棒』

どうもこんにちは、森井です。 ちまたで噂の木原音瀬、もはやタイトルで既に勝っている、『牛泥棒』を読みました。 だって、気になるじゃん、ね…! ずっと気になっていたんですけど、惜しむらくはこのレーベル、高いんですよね、本がね。ホリーに限らず、リ…

サガン「悲しみよこんにちは」

(上の記事に関連して) ラノベ、BLにもむろん良書はありますが、このまま行くと、古今の名作なんて、「出会う機会」自体がまるでなくなっていくんじゃないのかと… 危惧しないでもありません。 先日、やっと(文学部なのに!)、サガンの「悲しみよこんに…

村上春樹「東京奇譚集」

思い出を… どうも今晩はモリイです。今日も今日とて「大奥」読んで垣添ラヴ! 赤坂さんにはしっかり垣添を守っていって頂きたいと思います。がんばって!! さて、ところで、読みました、村上春樹『東京奇譚集』。 やーーーーーー 『アフターダーク』で、 「…