「Real Clothes」が好きだ

秋の風吹く今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。
疲れすぎてふと泣けてくるが、
外回りの間に買った「Real Clothes」5巻に癒される今日この頃です。
5巻では、美姫様が久々に(比較的)動きが多くって泣ける。
電車の中で読んでて、思わず、「ふおおおお・・・!」となりました。
美姫様が売場に出てるっ…! と、主人公と共に叫んだわ(笑)


美姫様が好きで、たまりません。
美姫様は赤木しげる(神域の方の)に似ていると勝手に思っている(笑)
はじめはビジュアルで一目惚れ(注、しげるに似てるから)でしたが、
すでに、存在そのものがなんかもう私に不可欠。
理想の女性、という言い方は何かなじまなくて、理想、そのもの、という感じがします。
(美姫様に、女性かどうか、ってあまり関係ない気がするわ。)


「つまらない服ばかり着ていると、つまらない人生になるわよ」
文字通り、つまらない服、それどころか、できるかぎり人の目にとまらない、「迷彩」のような服、深く落ち沈んでいくような、光を吸い込むくすんだ色合いの服、一時期、そんな服ばかり着ていて、そのことを自覚した時期の私には、このセリフは打ち抜かれるように響いたのでありました。
その衝撃で、読み続けているといってもいいかもしれない。
そして、そのセリフを口にして説得力があって、さらに、その一言でその人の全てが分かる、というような、美姫様というキャラクターはやっぱり凄いキャラクターだと思います。


さらに、私はそれまで槇村さとるの漫画を読んだことがなかったのですが、
あまりのうまさにヒョエーーーーッッッ!!! となって、或る意味、尻小玉抜かれたのでありました。
作風とか女性の書き方とかで好き嫌いが分かれると思うし、私も、全部が賛成、先生大好き!という感じで読んでいるわけではないですが、本当に、「そうか、うまい漫画、というのはこういうものか」と、しみじみと思わされた次第です。


槇村さとるしかり、一条ゆかりしかり、いつまでもトップランナーで走り続ける大御所はやっぱりすごいですね。作風やノリに、癖なり、好みの繰り返しなり、時代の制約的な古さの香りが多少残ったとしても、やっぱり巨匠は巨匠なんだなあ・・・ とつくづく思います。継続は力っていうのは、本当に、本当なんだ、と、全く何者でもない私ですらも、勇気を与えられます。