お引越し

日曜日を利用し、ネットで目星をつけた物件を見に不動産屋さんへ行ってきた。
目当ての新築物件はエリアが微妙で、室内の設備はホントに良さそうだったけど、
周りの雰囲気がさびれすぎていて微妙・・・
ここに住むというイメージを持つことができずに見送った。ああ、あこがれの新築…!
でも、ほんと、びみょうーーーなエリアだったんだよ。間違いなくゴキブリ多そうな感じだったし。
しょぼん…としたが、ひとつ条件を変えたら、まったく予想もしなかったハイスペックな物件が到来。
お値段も今の家賃+五千円で収まってgoo!
さっそく申し込み(仮押さえ)をしてきた次第です。


ところで、本当に、物件選びは、お見合いと、それから会社選びと、似ていると思う。
ここはいいけど、こっちが立たず、うーん・・・ みたいな。
結局、「付き合いもしないで決めなきゃいけない」っていう点がそっくりなんだよな。
その場合、自分の一次的直観というか、「これはヤバそう」とか「なんとなく安心する」といった感覚は間違っていないと思う。結局、動物的な直感で「いい」とか「ヤダ」とか感じたものは当たっているような気がする。
ただそれは「絶対的に正義だ」ということではなくて、「自分自身に即している」ということだと思う。


それはさておき、今回の部屋選びで参考になった本。

家を借りたくなったら

家を借りたくなったら


消費者の側にはなかなか分からない、「物件の金の出どころとその性格」の違いが分かって面白かった。
それから、不動産仲介業者の業態と性格の違い、とか。
あと、不動産屋さんとの付き合い方も今更ながら参考になった。
当たり前のことなんだけど「ネット上で『物件の問い合わせ』をした場合、即レスポンスがあるかどうか」で営業マンの熱意を判断し、それから「こっちからも、『メール頂きました、ありがとう』の即レスで本気度をアピール!」で関係を構築せよ、とか。ほんとに当たり前なんだけど漫然とやっていたら疎かになることでもあるので、このタイミングで読んでよかったと思う。
(というか、こういう本を面陳してくれるジュンク堂はありがたいよね・・・ 「提案のある売り場」って、本当、こういうものだと思う)
これから引っ越しをする人には、手に取って損はない本だと思います。



さて、これで通算四回目の引っ越しになるが、自分の傾向というか性向というかが、一貫して家さがしに表れていて面白い。
「高望はしない、とにかく、普通のところでいい」と思って家を探してきたけど、では自分はなにを「普通」(=いちばんニュートラルで落ち着く状態)だと思っているのかが、三回目くらいからはっきりしてきたと思う。自分が選んだ物件を思い返すと、本当にそれ一辺倒で笑ってしまう。(ハマってきたキャラや掛け合わせの来し方と似てるかも)

私の場合は、日当たりと、周りに緑があること。ベランダの前に道路がなく、かつ家などもなく、空間が空いていること。
つまり、田舎生まれ田舎育ちの私には、「閉塞」がダメなのだ。
だからいつも、気がつくと、「駅から多少歩いた静かなところ」を選んでいる。
それから、土地でいえば、ちょっとでも標高が高い方がいい。
どうしてかというと、これも生まれ育った地域が全部山、さらに盆地で、「内陸」の暮らしが長かったせいだと思う。
そうやって時間をかけてしみこんできたいろんなもので、自分の「ふつう」って決まっていくんだなあ… と、改めて思った次第。その「ふつう」が違うから、言語化できない違和感が生れ、溝に発展して、言語化できない喧嘩にもなっていくんだなあ… と思った。この「言語化できない」ってほんとに始末に悪いよなと思う。でも、「言葉の形で把握できたとき」はとても嬉しくて、ああ、もう、自分はこの気持を説明できるんだ、と、とても安心した気持になれる。


しかしながら、こうやって今回も物件を選んだわけだけど、それを繰り返すとすっかり固定化するっていうのは、あるよね。
またこの沿線? みたいな。
この次の引っ越しの時は、攻めの転居(どんな)をしてみようかなと思う。