そうだ、引っ越し・・・せざるを得ない件


五輪の夏、甲子園の夏、どうもこんにちは、森井です。
前々からこのエリアの不便さ(スーパーがない)に身もだえ、引っ越したいと思っていましたが、
id:mikaki_molly:20080208)
経済的事情に鑑み、優先順位はかなり低く設定しておりました。
住んで、まだ一年と少しだし、確実に1回は更新しようと思ってた。


が。そんなある日、大家さんから携帯に着信。
普段は着信など絶無です。不安に思いつつかけ直してみると、


「(要約)親類が上京してきますので、今度の更新で部屋を空けてください☆」


衝撃の立ち退き宣言・・・!!!!



聞き出すと、上京してくる親類がニートらしいんですね。
そんで、無職だし自力で住まいを用立てられないし、身近に置いてあげたいので… というんですね。
なにか、鶏が先か卵が先、というような話だが(それは、上京で解決する問題なのか…? というかなんというか)、
棚子の立場では「さようですか」以外の返事がないのか苦しいところです。
正直、「毎月コンスタントに○万円払っている棚子と、無収入の縁者とどっちが有益なんですか?」と言いたい気持ちでいっぱいだが、なにしろこの建物の持ち主の意向だし、相手の趣味に口を出す権利もないわいな。
それに、一回こうやって退去話を持ちかけられた以上、交渉して住み続けるのも気分が悪い。大家に「めんどくさい人」と思われて住み続けるのもすっきりしないし、それに、大家に対する信頼を一瞬で失った感じ。
親類を助けたいっていうのは分かるけど、私にしたって、引っ越しは結構な出費です。
全く、予想外だし。無理だと考えて先送りにしていたことなのに、ほんとに困ってる。
それは、大家にもハッキリ言いましたけど。
なんというか、自分の親類のニートさを人様に犠牲を強いて庇おうとするって、変な話じゃないの? と、いち棚子の立場としては思います。いや、もともとこの物件の持ち主はね… という話は良く分かっているけれども、感情としては。


デッドラインが2月ということもあって、わりと心静かに引越しの準備を始めているんですけど、
今回のことで思ったのは、「東京にインフラがある」ってホントに強いよな… ということです。
私のような地方出身者で、単身東京に出てきて自力で暮らしを維持している身からすると、
「親類縁者が、格安で(あるいは只で)貸してくれる物件をもっている」ってほんとに夢みたいだし、
実家が東京にあるのなんて、率直に、すごく羨ましいなと思う。


そんなこんなで、さあ次はどこに住もうかと、ここ数日、下記の本を読んでいました。
これ、結構面白かった。

東京のどこに住むのが幸せか (セオリーブックス)

東京のどこに住むのが幸せか (セオリーブックス)

大枠は、「都内に物件を購入したい人」を対象にした本なんですけど、
「東京のこのエリアは、昔は○○で、それが震災後△△になって〜」というのが分かって、とても面白かった。
十年近く東京に住んでいるけど、そういうベースのところってそういえば全然知らないなと思いました。
自分の生活圏や、出掛ける先とかで街ごとの違いを感じたり、
また大学時代に「新築物件の周辺調査」のアルバイトをしていたので、ランダムにいろんな土地に行かされて、
「ここは雰囲気がいいな」とか、「ここはなんか荒れてて、人が住む場所っていう感じがしないけど…」とか、
漠然と感じたりしたんですけど、「そうか、だからなのか!」とその理由が分かって、面白かったです。
私は今まで、鉄道は漠然と、人の暮らしのために引いているものだと認識していたが、
思いっきり「富国強兵」のためだったのだとはっきりわかりました。
そりゃそうだよね! いや、知識では分かっていたんですけど、感覚的に!
国民がいかにオブラートにくるまれて生活を送っているかを、よく認識した。
「都市計画」なんて、うそっぱちだよ…! こっち(生活者)に向いているきれいな顔は、みんな、嘘つき…!!
そのくらいのことを思いましたです。


次は、良いスーパーのある町に住みます。