新入社員・パーマ君

どうもこんにちは、森井です。
配属された新卒社員がようやく馴染み、蠢動し始める今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。
自分が年をとったと思う瞬間、それは、「さいきんの若いものは…!」と思ってしまうとき!
まだ28だよマイセルフ! でも、最近、そう思うことが多いです。

うちの部署にも新人君が来ましたが、なにかこう、ゆるいというか、「ほどほど」な感じがするっていうか。
所々で「イラッ」としながらも、ああ、やっぱり、売り手市場の世代は違うんだ・・・ と、
世代の問題と思おうとしてきたわけです。


わが部署の新人君、髪が、ふわふわふわっとしているわけです。時々、頭頂部が、やたらふわふわしている。
営業系のオフィスでは、気になる「ふわ具合」なわけですよ。しかも、その「ふわ主(ぬし)」が、
一番若い新人君(23)とくれば尚更です。
「あの・・・天パはしょうがないけど、寝ぐせは、直した方がいいよっ」と、一言入れようと思わないでもなかった。
でも、ああ、やっぱり最初は慣れないから朝つらいよなあ、時間ないよなあ、と思って、言わないできたわけですよ。
それが、先日、驚きの真実が発覚。
そのふわふわ、「おしゃれパーマ」だった・・・!!!!!!


えーーーーーーっ!!!  
その「ふわ」は「人工」、しかも、その「立ちあがり」は、オシャレだったわけですかーーーーーっ!???


わたし・・・ これは、驚愕したわ・・・
今まで、その「ふわ」は、部署全員気にはなっていた。でも、みんな、「天パ」に疑いを持ってはいなかったはず!
というか、わたしは、完全に「おしゃれパーマ」の可能性を消し去っていた。
新入社員であるにもかかわらず、ふわふわの頭ということは、つまり、「天然パーマ」なのであろうと思っていたわ。


あ・・・(←池田理代子調)  最近の、新卒の人っていうのは、「よし、今日から社会人だから、髪を切ろう!」とか、「きちんとした髪型にしよう!」とか、思わないんですね。思わない人もいるんですね。
天パにストレートパーマをかけろとまでは言わないけど、しかし、この春から社会人だという時に、今現在見習い登用だというときに、その髪に「ロット」を巻いてもらおうという神経が私にはわからない。


こいつ・・・覚えること目白押しというこの時に、よく、「頭のオシャレ」を気にする余裕があるな、鏡をみてどうこうっていう余裕があるんなら、もっと、他のことを気にする時じゃないの? と、光速で思った私は、きっと旧態依然。リベラルでいたいと思っていても、所詮、精神論が大好きな頑迷固陋の徒でございますよ。でも、「けじめ」って大事なんじゃないの? と思う。


パーマ君、部署を見渡してごらんよ。そんな頭をしている人は、誰ひとりいないでしょ? 課長の髪の毛はくるくるだけど、それはくせっ毛で、なにより、その分、つねにきっちり短くしているじゃない。
自分の頭は浮いてるなあ、とか、なにより、「自分、今、髪をかまっている場合じゃないなあ」とか、思わないのか、ゆとり世代は・・・ と、毎日が、地味にカルチャーショックです。
べつに、パーマぐらい、パーマネントぐらい、…って思いつつ、しかし、確実に新入社員君に対する信用をひとつ失っている自分に気がつく。そっか、「コードをわきまえた身なりにする」っていうことは、「コードがわかります。そして、それに合わせるくらいの気持ちがあります」ということを、周囲に示すということなんだなあ。それが謙虚さなのか処世術なのかは置くとして、そういうアピールは、社会では大事なんだと今更思った。「おしゃれとは人を不快にさせぬこと」という川柳を最近目にして、うなずいたわけだけど、「不快にさせない」ってことは「コードを分かる」っていうことだよね。


「髪のこととか言われるなら、辞めます!」って辞められても困るし、感じ悪いし、言う選択肢はないんだけど、なんというか、「それでいいんだ・・・」という脱力感に襲われる。そ、そういう時代なんだなあ。