クライマーズ・ハイ


この土曜から公開の、映画「クライマーズ・ハイ」。
いそいそと見に行ってきましたよ…!!!!!
横山秀夫先生の同名小説が原作で、私はこの小説が本当に大好きな上に、
主演・堤真一 と聞いた瞬間から「ざわっ・・・!!!」 森井に電流走る!!!!
ただですら、横目でニュースを追いかけてきたというのに、さらに!
堺雅人が「サヤマ」を演じるっていうんじゃ、どうしたらいいの? 殺す気?
私が堺雅人大好きと知っての狼藉か!????? と、番宣およびポスターに向かって
声なき声を投げておりました。


そして、映画、とてもよかったです。
小説は小説で素晴らしいのですが、映画は、「小説ではできないこと」を、しっかりと具現化してくれたと思います。
脚本が素晴らしかった。なんていいシナリオなんだろう、と、感嘆することしきりでした。とても勉強になった。


145分と長めですが、その145分間、堤真一、あるいは堺雅人づくし!!!!!
時には両者が絡んでいるわけですから、本当に素晴らしかった・・・
1985年の話だけあって、ちょいレトロなサラリーマン服がまたたまらない。
堺雅人の半そでワイシャツ×ネクタイは罪! あーかっこいい、きゃーかっこいい、と、何度、スクリーンに向かって嘆息したか。そして、堤真一! 堤真一の、あの、ぎょろっとしていつつもリスのような、げっ歯類的な、アーモンド形のあの目がたまらない。あーーーーたまらない、たまらなさすぎるーーーーー!!!!! と、わたくしのよこしまな叫びが、映画館内の温度を0.5℃ほど上げていたことと思います。
でも、見に行ったら、みんなそうなるんだから! 覚悟して!!!(←うるさい)


さてしかし、堺雅人は、どうしてああカッコいいんでしょうか。私の好みにおける、ある一極の直球ど真ん中。
映画では新聞記者を演じているわけですけど、あんな先輩が社内にいたら、即、好きになっちゃうよな。ならざるを得ない!!! と、確信しながら見てました。このひと・・・ちゃんと、映画見てたんですか? と問いただしたくなるな、このレビュー…
でもね、それくらいマーベラスだったんですよ、堺雅人は。ああ、あの細ーーーーい腕がたまらない。浮き出した血管が。なんなら、私の方が、ずいぶん腕は太いですから…! そんな、通常なら居たたまれないはずの現実すら甘受できる。それが堺雅人クオリティです。
クライマーズ・ハイ」、堺雅人好きには迷わず推せる逸品。まず見てくれ、話はそれから聞こうっ…! と、無駄に駆り立てる何かを持っています。


小説ですと、主人公の悠木も、サヤマも、ちょっと鼻につくぐらいのキャラクターですが、映画では、堤真一堺雅人が演じることで、よりヒューマンな感じが出ていて、映画全体の趣旨、ひいてはテーマに、とても合っているように思いました。
小説では、日航機墜落事故を題材にしながらも、ひとりの新聞記者が何を思って事件にあたったのか、という、わりに主人公の内側に回収されていくような印象が強かったですが、映画ではもっとその枠が広がっていて、より社会性を持った内容になっていたと思いました。
夏の一日にオススメの、良い映画です。