さよなら公演、の話


宝塚では、春野寿美礼さんの退団があり… わたしときたら、いまさら、おささん(注、春野さんの愛称)が激・好みのタイプだったことに気がつくという体たらく… 退団公演の発売後に、その真実に気がつくなんて、お前は…お前はばかかと、小一時間問い詰めたい
いえね、「アデュー・マルセイユ」のポスターで、恋に落ちたんです。 かっっっこいい…! 息が詰まったわ!! も、ことし、忙しいのは心をなくすと書きまして、いろんなことが本当におざなりだったんです。それゆえ、あらゆるものが、後手後手になりまして、その最たるものが、今回の、「さよなら公演ソールドアウト後に、退団するトップ男役にはまる」という、このていたらくでございましたよ。せつない・・・


「さよなら公演」と聞くと、どうしても、轟悠さんのトップ引退公演を思い出します。
轟さんの場合は、宝塚そのものは退団せず、雪組から専科へ変わるという「さよなら公演」でしたが、それでも悲しかった。
やっぱり、「トップ」というのは、特別なんすよ。あらゆる意味で。
さらに、その「さよなら公演」のときは、トップ娘役の月影瞳さんも、一緒に引退だったのでした。月影さんは、宝塚そのものを退団する、「さよなら公演」で。
わたしは、轟さんが大好きだったんですど、それに負けないくらい月影さんが好きでした。
こんなに美しくて、しかも、生命力にあふれた人がこの世にいるんだろうか? と、月影さんの舞台を見るたびに本当に幸せな気持ちになっていた。轟マスターの友人に言わせると、轟さんの存在感がすごすぎるので、対になるトップ娘役の人選はなかなか大変だったそうですが。その話も「へえー」と納得させられるほど、月影さんと轟さんの組み合わせは本当に素敵で、見るたびに、もうこんな素晴らしい瞬間はこの世にはない・・・! という気持ちを味わった。今またDVDで見ても、その感慨に全く変わりはありません。
なので、もう、このお二人の舞台が見られないのかと思うと、さよなら公演の時は本っっ当に悲しくなって・・・
レビューのフィナーレを見ながら、ボロ、ボロ、ボロッ・・・と、マジ泣きですよ。
そのときの本気に悲しかった気持ちを、「さよなら公演」という言葉にふれるたびに思い出します。


ヅカはいい・・・ リリンの生み出した文化の極みです。
今年は、念願の宝塚大劇場に見に行けて、しかも、それが青池保子先生原作の「エル・アルコン」で、
しかもしかも、その主役を演じるのが、大好きな安蘭けいさんであるという、最っ高の組み合わせを味わいました。
そのあと、大事な友達と会うこともできたし。ほんとに、冥利に尽きる一年でした。
来年は、轟悠さんの「白洲次郎」がありますので!!!
今年の「KEAN」も素晴らしかったが、轟さんの鬚が最高過ぎることは、「猛き黄金の国」の岩崎弥太郎で証明済みでありますので、本気に楽しみであります。
来年もいくぞ、兵庫! そして着るぞ、衣装!!(え!)
充実した一年となるよう、積極的に頑張りたいですね。