見たぜ、宝塚「エル・アルコン」!!!


どうも今晩は、森井でっす。

突然ですが、見たぜ、宝塚版「エル・アルコン」!!!!
昨日、念願の、「宝塚大劇場」に行ってきました。
東京の方じゃなくて、in兵庫。
一度本場に行ってみたいと思っておりましたので、夢叶って感激です。
大劇場は・・・すごかった! でっかくて、きれいでした。東京宝塚大劇場の方が、建物は新しい感がありますが、規模がやはり違うわけで。そして、すぐ横を流れる武庫川が、本当に美しいわけで… 父さん、僕はここに、とうこさんを見に来たわけであり… と、思わず、心の純が発動しそうになった。ちなみに、「とうこさん」というのは、今回ティリアンを演じる、安蘭けいさんの愛称です。(星組・トップ男役) ものすっごいかっこいいんだぜ…!


さて、ヅカ版の「エル・アルコン」ですが、言わずと知れた青池先生の「エル・アルコン 鷹」全2巻と、「七つの海 七つの空」を融合させた、ティリアン主役のピカレスク・ロマンとなっております。「エル・アルコン」の頭から始まって、「七つの海 七つの空」のエンドで締める、みたいな。
なので「エル・アルコン」だけを意識して行くと「えっ、こういう話だったっけ!?」となりますので要注意です。「七つの海 七つの空」も、もれなくおさらいして見に行きましょう(※森井=おさらいを怠った人)


内容ですが、あんまり言うとネタばれになっちゃうんであれですけども、
いやーーー、熱かった…!!!  艦隊戦の迫力がすごくて「ヒエー!」となりました。そして、ブランシュ・フルール(※ギルダの率いる海賊団)が、竹の子族みたいになっていた。個人的にはこう、ブランシュ・フルールはあんまりアマゾネスっぽくしてほしくなかったのですが(原作だと全然そうじゃないし)、そこは演劇的にするためにしようがなかったのかしらん…と思いながら見てましたね…


原作ファン目線でいえば突っ込みどころもあるわけですが、
が、あまりにも安蘭けいがかっこよすぎるので、
安蘭けいファンとしては、も、「かっこいいいい…!(悶絶)」しか言いようがない、と…!
も、つっこみとか「ここおかしい」とか、なにそれ? どこの国の言葉?? と素で思うわけであります。
安蘭ティリアン、かっこよすぎる。歌が、今回も最高すぎた・・・!!
わたくしをヅカに導いた友達(筋金入りの轟悠ファン)と安蘭けい話をした際、彼女の評していわく、「轟さんの歌は、うわーっ!って圧倒される感じで、安蘭くんの歌は、こっちの心をすーっと開いて、心の中のものを引き出していくみたいな感じなんだよねー」と。言い得て妙だ!と! むしろアンタのその表現が素晴らしい!! と!!   わが友人ながら、この瞬間、本気に尊敬したわ… 本当にそんな感じ。自分の心の中の悲しい、とか切ない、とか辛い、とかそういう感覚をですね、安蘭けいの歌声によって甦らされる、そんな感じなんですね。自分の心の中にそういう場所があったことに気づく! みたいな。
そんな感じ!!!
で、歌のみならず、セリフも素晴らしいんですね。すごい表現力だよ・・・
ティリアンって、ぶっちゃけ、いやなキャラクターじゃないですか。もちろん好きなんですけど、ピカレスクにしても悪すぎるというか、女に対する扱いも相当ひどいし。おおよそ、騙すか、手籠にするか、殺すかの三択しかないですから。そのへん、ヅカ的にどうするんだろう?って、見に行く前、ずっと思ってたしね。
そのへんは脚本で調整してるわけですけど、にしても、ティリアンのえぐ味というか、悪さには変わりはないわけで、漫画発のセリフとかも、読むのと、耳で聞くのとでは話が違うというのもあるわけですよ。
でも、安蘭けいのティリアンは、そのへん、すばらしかった…! ああいうセリフを、ちゃんと聞かせられるのってすごいよ・・・  舞台だと、漫画のようには表情が見えないし、アップとかの効果もつけられないしで、どうしても「セリフ」が、リアリティを決定づけると思うんですね。そのあたりのリアル感が、抜群に素晴らしかった。最後とか… なんかもう、おのずと涙が…  ティリアン〜! みたいな。いやー、もう一回見たいですね。


帰りに、大阪で、友人の某さん(福本&ヅカつながりという奇跡のような!)と感想を語らってきたんですけど、
お互い、「服を脱いでください」があまりにも印象的だった…! ということで一致しました。あーーーー 素晴らしかったなーーーー
東京のチケットが取れるか分りませんが、また見たいな「エル・アルコン」。
レビューの「レビュー・オルキス」も素晴らしかったです。グランド・フィナーレが、色彩が素晴らしすぎて… 解脱しそうになった(笑)  こ、これは、曼荼羅…!? って思ったもん。いま、これをたとえて言うなら、曼荼羅だっ・・・ と。
やーほんと、ヅカは、いいですね。素晴らしいですよ。癒されるよ。
某さんとも話したんですけど、平成の世には決して存在し得ないあの独特の美学というか、秩序というか、それが素晴らしいよね。愛に…男女の愛ってことじゃなくて、もっとこう大きな愛に、あふれているところとか。グランドフィナーレの最後で、全員が客席に向かって礼をしてくれるときとか、のみならず、役者さん同士で礼をしあうときとか、本当に、「ああっ・・・」って、胸がいっぱいになるもの。なんつうか、如来?を見ているような気持になりますよ。心が洗われる…!


というわけで、「エル・アルコン」、来春東京公演ですので。ご都合のつく方はぜひ…!!!
ああ、「アルカサル」も、宝塚化してくれないかなあ。いいと思うんですけど。ドン・ペドロ、マリア、エンリケと、三役(笑・勝手に呼んでますけど)の仕どころがそろっているし。そのうえ、ロペスとか、ブランシュ王妃とか、味のあるキャラクターが、ちゃんと、力関係にのっとって(ここ重要)そろっていますので。非常に、ヅカ化しやすいのではないかと、私は勝手に思っている…!!!
来年の七夕には、短冊にそう書こうっと…!!!