「銀しげ」を語る〜第一夜・若銀しげ




(注、「銀しげ」とは:

福本伸行先生の『銀と金』に登場する平井銀二先生と、同じく『天』『アカギ』で言わずもがなのスーパー雀士・赤木しげる氏との間に、なんらかの交流、関わり、まして因縁の過去などが、あったりするのではないか? いや、あるっ!! と夢想する、精神運動行為のことであります。)



「銀しげ」で、いかがでしょうかっ・・・!  と心に叫ぶ今日この頃。
皆様、いかがお過ごしですか。


この数日、ずっと、「銀しげ」と「銀森」しか考えてなかったっ…!
銀と金』なら、銀と森田、これが基本ですね。(あ、全巻読みました☆ えへ☆)
DEMO! ああっ、これだっ・・・! と走った雷光、それが「銀二・しげる」!!


危険すぎるよ、やばいよっ…! と、一日中ずーと、「何か困ったような顔」をして過してました。
銀しげ危険すぎる。この、エロ中年どもがっ…!
福本界の二大核弾頭がぶつかり合うこの組み合わせ、まさに、骨も残らない…! 初期設定から、限度いっぱいであります。

中年銀しげもいいですが、若銀二と若しげる(てかアカギ)とのぶつかりあいも燃える。
ていうか、こいつら、一緒に暮らしてた。 きっと。
若い頃、銀二としげるは、一緒に暮らしてました。ふたりで、一時期、アパート(六畳風呂なし)で暮らしてた!(はず)

しげるは完全戦後生まれ(昭20年生だが、8月15日以降らしい)だが、銀二は、しげるよりプラス2〜3歳くらいで、戦後の混乱がばっちりと物心に刻み込まれているといい。戦後の無法状態闇市でのカオスを体験し、「金は力だ」という真実を骨身に焼き付けた少年銀二。もしかして、外地からの引き揚げを経験、さらに過酷な地獄をくぐったとか。
そんな銀二少年、長じて、若銀二となるわけです。
銀二の仲間はみんな学歴高そうだけど(元新聞記者・元検事・元警察官 いずれも4大卒だろう)、銀さんて、高学歴って感じが、しない。高校も出てるかどうか? きっと、若い頃は、ちんぴら風だったのではないかと推察する…!
そんな若銀二・推定24〜25歳。身にむせ返る野望はあれど、まだそんなにお金も持っていなくて、いつもぎらぎらしてるのさ。その熱と鬱積をぶつけに通っていた賭場で、ある日、「金を金とも思わない」、バカ勝ちの男・赤木しげる(推定21〜22歳)に出会うわけですよ!!


札束がどんどん積みあがっていくのに、全然、興味もなさそうなその男、「赤木しげる」。勝負には鬼気迫る没入を示すのに、いざ、勝って金を手にしてみたら、そりゃあもう、つまらなさそうに。適当ーに鞄に放り入れて、無造作に、席を立ってしまう。銀二にしてみたら、信じられないわけですよ。金を見る、その男「アカギ」の、その目の色、その、目線の温度が…!
で、あっ…とばかりに出て行くアカギを追いかけて、呼び止めてしまったのがきっかけ。
そしてまた、アカギと来たら、そうやって手にした○百万を、二日三日であっっさりと遣ってしまう。銀二にしてみたら信じられな(以下略)…なわけですよ。


とこうして、金への価値観が真逆の二人は衝突してみたり喧嘩してみたり、血気盛んにぶつかりあってみたり…!
ああ、ギャーギャーと言い争う若銀二としげる萌え。寡黙…?と思わせる若しげるだが、銀二に対しては、口数が多めだと良い…! 魔の感性で、銀二に、痛い皮肉を飛ばしてくるしげる!(※笑いながら) けっ…と笑って流してる銀二はいつもしげるより大人だが、10回に1回くらいは本気でムカー!としてる!とか!
時として血を見る喧嘩をしながらも、妙に、呼吸が合う気配(それがまた忌々しい)。
そして、金もねぇ、定まった明日もねぇ、のふたりは、いつしか、一緒に住むようになるわけだ。大東京のはずれ、風呂なし、ぼろアパートの二階に。


その暮らしが、どんなふうにして始まり、どんなふうにして終わっていったのかを考えるだけで、なんかもう満干全席。おなかいっぱいであります。
夏なんかさー、クーラーはおろか扇風機もないから、超、暑いわけだよ…!
ガスコンロは一口のガスバーナーみたいなやつに、マッチで火をつけて使ってるんだよ!
ほんで、銀二のほうがちゃんと収入を得ていそうだから、なにかお金の入った日は、こう、同居人のために? ちょっと巻き寿司なんか買ってきちゃったりして。キャー! 銀二(推定26〜27歳・ちょっと時間が経ちました)!!
銀さんは若い頃からそりゃあ面倒見がよくってよう。たまんねえよな。
で、銀二が帰ってくるとき、しげるは、たいていごろっと畳に寝てるんだけど、銀二が折り詰めを差し出すと、むくっと起き上がって胡坐をかいて…!
夜更けに、物も言わずに、ちゃぶ台で巻き寿司食うわけですよ!(なぜか、茶を淹れるのは銀二・笑)
銀二は、しげるが、もくもくと太巻きかなんか食ってるのを眺めながら、ちょっと満ち足りたような気持ちになったりもするんだけど、でも、その心の中で同時に、これからどうしていくのか、次何をするかを考えていて、見通しは無いけど、こうなってやる、ああなってやる、のしあがってやる、って思って、ぎらぎら、ぎらぎらしているという。


・・・そんな銀しげって、いいですよね。
しげるは、銀二が今思ってるみたいなことなんて、考えてもみないわけですよ。
銀二も、そう分っていつつ、しげるを見ている――という。
その対比が、たまらないわ。銀しげ。



若銀しげのみでこんなに長くっ…!
次は、中年銀しげいきまーす☆