映画後編・The Last name 感想


デスノート、映画、後編見てきました。

泣いた…!!

同道した人にはめちゃくちゃ引かれましたが。


ちょっとこう、自分でもびっくりですよ。
まさか、デスノ映画で泣くことになろうとは…
でも、なんかもう理屈じゃなかった…!

というわけで、以下、ネタバレ感想です。
本当にネタバレなので、観てない人は本当にご注意ください。逃げて…!!!








 ↓

 ↓

 ↓












この衝撃を、ここで、再び味わわされるとは思っても見なかった。
ていうか、油断してました。
普通に、レムとミサ(可愛い…!)を楽しみに、松山Lを可愛がるつもりで、映画館に行ったわけですよ。前編、ある意味リュークのCGは泣けてしようがなかったわけですが、「感動」とかそういう感じでもなかったし。
「映画オリジナルのラスト」ってどんなもんかなー、みたいな、そういう気持ちで。


それがよう。
なんだよう。
ちょっともう、ラスト、反則だっつうの…!!!


Lに死なれるって、本当に辛いですね。
しかも、すごく、いいエンドだった。
映画のエンドは「映画オリジナル」で、原作がライトの死で終わったんだから、まあ、「相討ち」なんだろうなーっていうのは予測してたわけです。エルもライトも死んで終わるんだろうなと思ってた。
でも、Lの、しかもああいう形での「死」っていうのが本当に辛くて、なんかもうどうしようもなかった。
私はなんとなく、原作みたいにライトが先にLを殺し、でも何かトラップがあって、ライトがキラだってことがバレるのかなあ…とか考えていた。
でも、そうじゃなかった。
ここで、もう、本当にやられました。



言っちゃうけど、
「Lは実は死んでいなく」「なぜなら、それは、先にデスノートに自ら自分の名前を書いていたから」だったわけです。
だからその後のライトの行動を観察し、キラだということが証明されて、キラに勝てた。
でも、Lは、自分で指定したとおり、23日後に心不全で、「安らかに眠るように」死ぬわけですよ。
その23日間…! 描かれてないけど、どんな気持ちで過したのか。
それから、Lはレムがワタリの名前まで記入するということは読めなくて、ワタリは、不測の事態という形で先に死んでしまう。
Lが、キラを追い詰めて真相を話すときに、「残念だったのは……ワタリ。彼の名前まで書くとは読めませんでした」って語ったとこが、ものすっごい衝撃だった。
ライトは、原作のラストに違わずリュークに名前を書かれて死に、最後は、Lに、ついに最後の瞬間が訪れる。
Lが椅子に座って、夜神部長に「そろそろ時間です。一人にしてください」って言ったときが、もう! 本当にもう…!!!
最後のLと夜神部長のやりとりも良かったし、そして、Lの本当に最後のあのスマイルが、たとえようもないほど良かったです。神々しかった。松山L本当にすごいなと思いました。光って見えた。あの瞬間がもう一回見たいので、また見に行こうと思ってます。
最後に、夜神部長がLに敬礼をして出て行ったのは感動しました。
一番感動させられたのはここだったかもしれない。
夜神さん一人の敬礼だったけれど、Lが、捜査本部から本当に悼まれて、死んでいくんだというのが伝わってきました。



原作と一番違ったのはここだったと思います。
そして、原作で一番残念だったというか、釈然としなかったのも、このLの死のところだった。
原作では、Lは、死んだとき、捜査本部にとって「部外者」という位置づけだったと思います。それがすごく悲しくて残念だった。元々デスノ原作は関係描写が薄いわけですが、でも、それはないんじゃねえのっていうぐらい、捜査本部はLの死に冷たかったと思う。
それには、悲しいんだけど夜神さんが息子を大事にしすぎて、Lが「夜神部長の息子を疑い続ける困った人」として突出しちゃっていたこと、ライトが捜査本部に浸透していて、すんなり乗っ取ってしまえるような状態だったこと、がある。何よりLは死んで、ライトは生き残ったし。



だけど映画では、Lは最後に本部全員と共同して、キラと相対することが出来た。
最後に、相沢以下全員が拳銃を持ってライトを取り囲んだとき、胸が熱くなった。その時は、展開がクライマックスだから興奮してるんだと思ってたけど、今となってみるとそれだけじゃなかった。皆が、一丸となって、Lに協力してくれたこと、ライトを牽制するだけじゃなくて、きっとLをも守ろうとしてくれたこと、Lに報いようとしてくれたこと、それが本当に嬉しくてたまらなかった。あの時、言葉に変換することができないまま、その感動に震えていたんだと思う。
Lと最後に別れを惜しんだのは夜神部長だったけれど、部長はみんなの代表で、全員が、Lを惜しんでいる――という背景を感じることが出来た。だからこそ、Lの死が静かで安らかなものになるように、最後に別れを惜しむ役目を部長ひとりだけに託したような。そんな気持がする。
Lが、ただの「部外者のL」としてでなく、「みんなの大事なL」で最後を迎えたことが、本当に言葉も見つからないほど、心が震えました。



あたりまえだけど、映画後編では2部のことは全く出てこなくて、メロやニア、ロジャーといったLの背景は全く出てこないのにも関わらず、Lに実在感というか、存在感、説得力を感じた。
そして、原作でこのエンドって出来なかったのかしら… と、ちらっと思いました。
確かに、デスノ、あのくらいまで風呂敷のでかい漫画で(神となる!ですから)、12冊分の分量が必要だったとは思う。まさか7巻では終われないだろうなと思うし。
原作デスノの終わり方、ライトの最後も物凄く好きだし、あれでよかったと思うし。
メロ、ニア、大好きだし、2部清美大好きだし、何より2部には照がいるわけで、2部、あってよかったとは思うんですけど。



でも、映画、クライマックスのライトを追い詰めるやり取り、やっぱり、Lに言われると、重みが全然違う…! 交わされる言葉とかは原作と大筋で同じなんだけれど、俄然盛り上がります。「殺人兵器です」とかも、私はこのセリフが大嫌いなのですが(つまんないセリフだなあ…と思うから)、なんか許せた。サラッっと言ってたし。(ていうか、漫画の「殺人兵器」アピールは何かヘンだと思う)
ああ、やっぱり、「キラ VS. L」での、決着が見たかったよ…!!!  って、すごく思いました。
でもニアもいいんだけど!
映画でキラ対Lが見れてよかった。感動しました。


映画の夜神部長のこととかいっぱい書きたい事があるんで、
また次回その辺を書きたいです。


ところで、ネット回ってたら見かけたんですけど、
パンフレットの「制作裏話」みたいなコラムに、続編を匂わせていると取れなくもないような記述があるそうですね…?
「Lは、キラ事件以前にも活躍していたんですけどね」というような箇所らしいんですけれども…?
孫情報ですみません。私はパンフ買っていないので確認できないんですが、この感じの記述だとなんとも判断しがたいとは思うんですが、続編かアー…
このままさらっと終わってもらいたい気がしないんでもないんですが(あまりにも感動させてもらったから…!)、松山Lをもう少し見たいなあという気持もあり、複雑。
BB連続殺人事件か? というのは皆思いがいくとこだと思うんですけど、ルエを誰がやるのよー?という問題に加えて、映画のナオミが瀬戸朝香であるという巨大な命題が立ちふさがっているわけですよ…! 私、ちょっとこう、映画ナオミ、イメージ違うわけなんですよ。イワマツはもっと見たいかもだけど☆

で、どうせやるんなら、「L&夜神部長、最初の事件」っていうのはどうですかね! ね!!
横山秀夫先生をブレーンに据えてっ…!!
集英社様、何卒よろしく、お願い申し上げます。


映画、とにかく、とても面白かったです。
ありがとう…!!!