ブリーチの構造


ブリーチは、二者関係・三者関係のパーツが組み合わさって成立している、ある種パッチワーク状の世界ですよね。で、「○○と××の関係」というものの比重が、普通よりぐっと重たくなってる。まさに、それぞれの関係が、世界を構成するブロックの一々というか。
そんな世界観(と思われる)のブリーチ、
その中心になっているのはやはり、「ルキア」。
ルキアがらみの関係だけとっても、


一護・ルキア
ルキア恋次
ルキア恋次・一護
ルキア白哉
ルキア白哉恋次


円で図示できるともっと分かりやすいけど、それぞれの円が、ちょっとずつ重なってる感じですかね。
だいたいこの辺が、ソウル・ソサエティ編のコアの部分だと思います。
(他に、一護・ルキア・織姫 というブロックもあり。)


これに、藍染&ギンの悪巧みがくわわって、さらに状況は複雑化。


藍染・ギン
ギン・乱菊
ギン・イヅル・乱菊
イヅル・乱菊
イヅル・雛森
雛森日番谷
雛森藍染
雛森藍染日番谷


さらに、
雛森・イヅル・恋次 の同期生つながりなんてのもあって、もう、みんな大忙し…!

この、
雛森藍染
雛森日番谷
雛森日番谷藍染(&ギン)

これらのブロックがまた、話のもう一本のラインになっていて、
主に「藍染の陰謀(※ツッコミどころ満載)」のパートを担っていると。
ここに、あの「ギン・松本」、ブリーチのキャラ関係市場でも屈指の銘柄「ギン・松本」と、これも支持層の多い「ギン・イヅル」等が絡んでくることによって、またこちらも熱況を呈してくるわけですね。
ちなみに、わたくし、このへんの展開がどうも、よく分からなくて「?」となっていたわけですが、松本先生の「あんた、一体、私をどうしたいの?」のモノローグですべてが吹っ飛びました。もう、わからなくても、いいです。とりあえずギンと松本は分かったから…! これってブリーチマジックか(笑)
しかしながら、いまだに、雛森の行動がことごとく謎すぎて困ります。いくら「憧れてた」って言っても、さあ…。どうも、ヤバイ子にしか見えないわけですが、こう、藍染にずっとずっと催眠をかけられていたということで、アンサーにかえていいんですかね。


「私もう、どうしたらいいのか分からないよ、シロちゃん」
シロちゃんだって分からないよ…!!!!

やー、あすこ、シロちゃんは本っっっ当に困ったと思う!
なんか、一所懸命がんばってるのに届かないシロちゃんが見てて可哀相になった。でもちょっと、こう、シロちゃんも詰めが甘いというか、対話が足りないというか、憶測で動いてたりね。天才でも13歳ですから…!

ちなみに、我らが浮竹十四郎も、昔「シロちゃん」って呼ばれてた時期があったりしたら、むちゃくちゃ燃えるなと思いました。「じゅうしろう」で「しろ」ちゃん。素晴らしい。



そんなブリーチ。
カプにものすごい種類のあることも、この「関係性重視」(…ていうか偏重?)の世界観から、うなづける気がいたします。
ほんと、「人間関係の組」って、数えたら、一体いくつあるかしら。
面白いくらいに、「ひとりぼっちの人」っていうのが、いないのよね。
ほんとに、どっかで誰かが必ずつながってる。
ストーリーはある意味真空(とか言っちゃマズイ?)であるだけに、「人間関係駆動型」の漫画であるといえましょう。
それも、ここまでやられると逆に新しく、ある意味凄いなと思いました。