西尾ノベライズ秒読み

やー、もう、七月も終わりに近づいてまいりましたね! 気が早いか?
でも、明後日からは三連休で、それが終わったら今月もぼちぼちおしまーい、という感じですよね。
ああ、もう、一年の50%が過ぎ去ってしまったというこの事実。直視できません。
元旦に立てた私の目標は… ぜんぜん、達成できてないってのよ!
例えば読むと決めた本の冊数とかですね、今時点で五割越えしてないとおかしいはずなんですが。足りてない…!
今年の私の成果(ていうか、あやまち)は、究極、照に嵌ったことだけですよ。あらあら。人は、それを廃頽というのではないのか?  あとは、プライベートで前進がいくつかありました。
「7SEEDS」との出会いはプラスポイントでした。
残り半年を有意義にしたい。



さて、そんなわけで、もう、あとちょっとで西尾ノベライズ解禁ですよ。
キャー、どうなるの!
ていうかですね。
西尾維新氏による「L・アナザーノート」があるのなら、
横山秀夫先生による、「総一郎・アナザーノート」があってもいいと思わないか…!?
てか、超、読みたいんですけど。
希望としては、局長が警察庁のキャリアとしてまだ若い頃、地方に出て行かされて、そこの県警本部で起こる様々の出来事… という式のアレが読みたいです。題して「総の季節」! うそうそ。
でもサー、地元県警の「エース」との軋轢とかサー、地検の「カミソリ検事」との戦いとかサー、事件を取材に来る新聞記者とのあれこれとか、しょせんお客さん扱いのキャリアの悲しみとか、読みたいじゃんね…!
頼みますよ、集英社様!!


というか、総様はキャリアなんで、そしたら、やっぱり全国の警察を周って歩く時期があったりしたのか? と思うんですが、どうなんですかね。
したら、ライトとかも、ちょこっと地方暮らしとか、したことがあったら楽しいのにナー! と思いました。小学校に上がる前とかの、すごいちっちゃい頃とか。
それ以降は、教育のこともあって妻子はずっと東京に暮らして、局長は単身赴任とかね。そんなんあったら、これまた、いい感じよねェ〜
そうじゃなくても、「踊る」の室井さんとかみたいに、警視庁に出向ってのは、あったよねきっと。そんなアナザーノートでもいいんで。相沢・模木・伊出とのまだ若かりし頃とか散りばめつつ、読ませていただきたいなあと。
今日、映画の「半落ち」見返しながら、つくづく思いました。


いや、コレに出てくる伊原剛志の「佐瀬検事」が、ほんまモー素晴らしいんで、検事パワーを補給するために見返したんですよ(ばか!)。
ほんと、おっちゃんばっかり出てきて眼福だったわ。そして、そんななか、鶴田真由演じる新聞記者が非常によかったです。原作小説は、この「新聞記者」は男性で、女性記者を出したのは映画のオリジナルなんですが、これは、もう、絶対に映画のほうが良かったと思う。彼女の存在があったから映画が格段に深いものになったと思う。私は映画→原作の順で読んだんですが、この点、原作、物足りなかったもん正直。
原作・映画ともに「大手新聞社の、地方支局採用の記者」という設定なんですが、映画だと、この女性記者と、本社から支局に配属されてるデスク?(田辺誠一)との不倫という裏糸があって、これが、ほんと、見てて「!」ってなるのよね。
デスクの口癖は「一緒に本社に行こう」で、彼女にいい記事を書かせるために、日頃は姓で読んだりして普通に接してるくせに、いざ、彼女を説得したい場面になると、「名前呼び」&「俺たちはいつまでもここにいる人間じゃない」&「な、○○、一緒に本社に行こ?」@田辺誠一ボイス  なわけですよ。
もーさ! ほんと許せんよこのデスクは…!!
横山先生の技として、「組織に属した人間の複雑な立場」というのがあるわけですが、ほんと、そのへんお株を取られたというか、なんというか。もちろん、原作が先にあってこその脚色・オリジナル解釈だと思うんで、決して順序を間違ってはいけないわけですけれどもね。
本当、この女性記者の立場は、複雑で抑圧があって、ものすごい大変なわけで、その「しんどい感じ」が、見ていて伝わってくるわけで、その中でこの人がどう事件と向かいあって最後はどうするのか? というのが、映画のひとつの糸として、すごく良く脇を支えていたかなと思うんですね。
「女性記者」の役にふられがちな、「母性」&「涙もろさ」担当、みたいなところが、全然なかったのもよかった。ほんと。すごいオトコだった。柴田恭兵の「志木指導官」より、オトコだったかもしれないもしかして。でも、デスク田辺に、「県警との約束を破って、記事を書け」プラス「一緒に本社に行こ?」って言われると、やっぱり、逆らいきれなくて…! ここのデスク田辺は本当にひどいなと思いました。「女子ノート」(※女子として許せない奴の名前を書く)があったら、即、書き込み決定だよ本当にもう。いくら一緒に本社に行こ?って言ってても、単に、自分を本社にアピールするための記事がほしいだけだってこと、丸分かりなわけ。そして、それは、記者鶴田にも既に痛いほど分っている。そんで、一緒に本社に、って言ったところで、何の保証も確約もないってことも、分かりすぎるほど分ってるわけよ。だけど、今、取り結んできた県警との関係を破綻させてまでも、自分にはこの記事を書く以外には道はない。どこにも通じてないかもしれないけどそれしか道がない、それしかないと判断する、というのが、また、見ていてぐぐっとくるわけです。
ほんと、この「新聞記者」を男性から女性にしたのは、映画、ものすごい英断だったよなと思った。


検事パワーよりむしろ別の成分で熱くなってしまいましたが(笑)
目的の「検事成分」も、ああ、照、こんなことしとるんやねー… というのが分って、なかなか、ヨカッタです。
まともに映画を見なさいよ自分…!