岡田斗司夫氏の日記で


オタキング岡田斗司夫氏の日記(5月16日)に、デスノート最終回についての感想が。


http://putikuri.way-nifty.com/blog/
(最終回ネタバレなので、飛ぶ人はご注意を!)



・・・・・・感動した。
深ーく、胸打たれたわ。すごく、「ライト…!」って、ライトへの気持が揺り動かされたというか、なんというか。慰められたというか、自分の中の、ライトへ向かう気持が救われたというか、そんな気持がした。
もちろん、読んで、合う人、合わない人、あると思うんですけど。
私には、すごく響きました。この感想を読めてよかった…! と思った。
デスノにハマって、主に同人サイトさんで、いろんな方の感想を読んできましたが、ほんとうに神のような感想というのはあるもので、そういう感想に出会うと、びっくりするほど心が幸せになったりするのですが。わたし的には、この岡田氏感想もそういう僥倖的感想だったです。それまでの自分と、これからの自分が、まるで違ったものになる、というような。
すばらしい感想に触れて、「ああ…!」と幸せになると、同時に、自分の書いているものは本当にクソだなと思います。卑下でなく。
でも私は自分の思ったことしか書けないし、「自分が書けるもの」しか書けないわけですが、その先に、いつか、あれらの素晴らしい感想達のようにして、誰かの心と、結び合うことが出来るんだろうか?
と、そんなことを、遠い星を仰ぐようにして考えてしまう。もちろんエゴに過ぎないのですが。


オタキング感想、貴方様にとってどう作用するかはわかりませんが。
今日このとき私は癒されたよ、ということでURLを。



以下、拍手お返事です。


5月2日

> ガンダムウィング進行〜  の方


本当に遅くなってしまってすみません。「お祭り」は楽しまれましたか?
私は体調を崩して家におりましたが、オタク三昧を味わいました。
「GW」は、どうしても、私の中では「ガンダムウィング」なんですよ…! 中2の魂、百までっていうか。だから、連休前に東京ウォーカーとかの情報誌が「GWなんとか」っていう特集を組み始めると、電車の中吊りなんか見て、「ガ、ガンダムウィング…」とつい思ってしまい、可笑しくてしょうがないです。
メッセージありがとうございました!


5月16日
> 毎週ジャンプ読んで、  〜の方

メッセージありがとうございます。
お言葉いたみいります。こちらこそ、これまで本当にありがとうございました。
デスノのラストですが、あの信者(ですよね)たちは一体どういう層なのか、というのが、最後とても気になりました。
あの見開きの、生気の無さとあいまって。宗教って、もっとこう、昂揚とか幸福感とかあるんじゃないか? って思って、一体、この人たちはどんな人たちなんだろう…と、すごく気になったわけです。
あの世界ではキラはなしくずしに消えていってしまって、「キラは休んでいるけど、自分たちはキラの意志を継いで行こうよ!」という意見は、ついにメインにはならなかったわけです。キラは社会的には廃れてしまって、もはや「救い」としては機能しなくなった。だけど、そんなキラ、事実上敗残して、大方の人にとっては、結局「救い」ではなかったキラに、なお「救われている」人々。その人々というのは、やっぱり、「キラにしか救ってもらえなかった人たち」だと思ったんです。
(岡田さんの感想ではもっとそこが掘り下げられてあって、読んで、ほとんど涙を絞りました。)


ミサがそうだったように、大切な人、大切なものを失い、キラによる「殺人という裁き」によってだけ、本当に救われた人。(もちろん、キラが犯人を殺したことで、全ての被害者・その家族が「救われた」と感じたとは限らないわけですが。そう感じない人も、当然いたはずなので。そう考えると、決して、ライトの考える救いは万能の救いではないわけですが。)
そう思うと、最後の女性はミサでなくてよくて、もっと、ある象徴としての「彼女」なんじゃないかと私も思います。
ライトは、ライトの思う「神」にはなれなかったけれど、ライトのやったことが、悪であったにせよ、本当に一部の人間の心の中にだけは光を灯している。最後、挿し挟まれた三日月の一コマも、きっと、何かの象徴であると思います。
ライトを美化しすぎる(2ちゃんねるふうにいうと「マンセー」ですか)ことはやはり宜しくないことだと思いますし、最後の信者たちの登場が正直「エ?」だったりする人もいると思うんですが(もっと他のことを描いてほしかった…! とか)、
ライトのしたことがこういうふうに世界に残ったんだ(それも、ライトの全然知らないところで、)と思うと、あのラストは胸に響くものがあります。
もう、あの人々の存在を、ライトが永遠に見ることも知ることもできないのが、切ないです。
あの人たちは「キラ王国」とか「NHNの高田清美」とか、社会の中で目立ち、脚光を浴びる「キラ賛美者」「キラ賛美の潮流」とは全く対極、最も遠いところにいて、ライトはその人達を知ることもなく、存在として心にかけることもなかったでしょう。
だけど、その、一番遠く、存在を意識だにしなかったような人たちが、実は一番、ライトに救われていて、ライトのした事を、誰よりも必要とし、切実に、心にとらえている。
そのことを、考えずにはいられません。

長くなりすぎてしまってスミマセン……
デスノートは終幕ですが、これからももし気が向いたら、遊びに来て頂けると嬉しいです。