グッバイ・マイラブ(最終話「完」)




今週号デスノ読みました!
最終話ネタバレですから、コミック派の方はどうかご注意ください。

(以下感想)


















とうとう最終話になりました。
ちょっとこう、感想を持ちにくい終わりでしたが、これもまた「デスノート」?(便利なフレーズ)


照はショックでした。
死んだんだ… みたいな。
どうせ、何もかもあやふやなままに終わっていくのなら、照もまたあやふやで終わる可能性もあったものの。松田と伊出さんが冗漫な話を始めた時点で「曖昧路線かア…」と思って読んでいたので、松田が照の死に言及したときは「あッ…」と! 「来よったァー!」みたいな。やはり、キラとして制裁(ですよね)されていた照。ああ…


最終回、いろんな謎が投げかけられていますが、私は「やっぱり松田の願望」の線に一票。
なんでかというと、作中、ミサはクエスチョンなものの(最後のコはミサなの?)、ノートを使って殺人を犯した人間は、やっぱり相応のエンドを迎えているので。
(例:ライト、照、高田、メロ、マフィアの一味、火口  ミサは謎)
そうなると、ニアだけが、Lの座を継いで、ひとつの秩序として存在し続けているというのは、不自然に思える。


それに、単に、全部「操られてた」じゃあ、やっぱりつまんないし。
「操られてた」も、やりすぎちゃつまんないというか。
少し逸れますけど、私、運命論つうか、「そうなるべく決まっていた」とか「前世で因縁があった」とか「実は子供の頃に会っていた」とかいうの、あんまり好きじゃないんですよ。それがいいの!という向きもあると思うんですが、私はどうも、それが出てきた途端にすーごい冷めてしまう。最初から言ってもらってる分にはOKで(ぼく地球とか)、好きなんですけど、後出しでそれをやられると、むちゃくちゃ「えー!?」って。「あの感動はなんだったの」みたいな。
私は、人間同士が脈絡も無く集まって、それぞれに思惑を連ねて限りある頭で考えて、愚かかもしれない行動を重ねて、その交わるところで生まれる一回こっきりの「出来事」っていうのがとても好きだから、そこに超自然的な、全てをあらかじめ統御しているかのような過剰な力が働いている、というのは、あまり頂きたくないところです。


メロの高田誘拐に関しては、私もニアが仕組んだ線を疑っていましたが、
でも、あの「二人ならLに並べる。二人ならLを超せる」の回を読んでしまうと、ニアが積極的にメロを葬る方向に持っていったのだとは考えにくい… ノートで行動を操るということは、単なる「操り」でなく、その相手を死なせる、ということをあくまで前提としているし、それをニアがメロに対して行ったのだとは、あの回を読んだ今、ちょっと考えにくいです。
「照の死を操り説」も(みんながみんな、あやつり左近だわ…!)、
「そんなことできんのか?」という……
メロの高田誘拐の後でなければ、照の死の設定を書き込めないし(メロの行動次第で直接対決の日がずれる可能性があるから)、あそこで本物ノートの存在が分かっちゃったのは、照が自分で貸し金庫を開けてしまったからでしょ。その後、「真偽を疑いもせずにノートを倉庫に持ってきて、その十日後に死亡」と、わざわざ、書いて指定する必要があるのかどうか。照は、「貸し金庫内ノートの真偽」というのは、そもそも疑っても居なかったように思えるし。(貸し金庫のノートを、照が対決日以前に外に出しちゃった事については、ライト神も「うそーん!」って感じだったしね。)
それから、「10日後」っていう指定は、なぜよ? とか。
よりによって「発狂して死亡」って、なんだよ、とか。
いろいろ「?」は尽きず。どうも、デスノ伝説の一環、くらいの認識にとどまっています。


松田は知らないことだろうけど、やっぱりニアは「Lのやり方ではない。Lが浮かばれません」と言っていて、それで、ここまでずっとやってきていた。それが全ての答えのような気がします。
というか、もう、これっきり最後だっていうのに、なぜ、こんなにニア腹黒疑惑祭り(笑)
ニア、もう、反駁つうか挽回つうか、見せる機会は無いわけですから。
ちょっ…フェアじゃないじゃん! と、いささか悲しくなりました。


ノートを傷つけたら死ぬとかは嘘、と聞いたとたんに、ニアが二冊ともノートを燃やした、というのは「おお!」と思いました。かっこいい。その「即座に」というところが、いいです。いったいどこから火を出してきたのか。そんなことまで気になっています。


さて、最後出てきた信者たちの一群。あの荒涼とした風景、一瞬 積尸気…? と(笑)。
死後の世界かと思いきや、現実界でしたね。
最後の女性は、あれは、ミサなんですかね?
ちょっと、判断に戸惑うところですが…  個人的には、あれはミサじゃなくて、誰でもない一人の人、という感じに、捉えたいところでしょうか。



デスノートのエンドに関しては、
もう、「二人ならLを超せる」の回でデスノートでもらうであろう感動の80%をもらって満足したので、思わぬリュークの行動もあり、「これは、まあ、これで…」という、わりに平らかな気持です。
デスノートありがとう。
とうとう最終回になって、いよいよ、これでLとも本当に別れるのかと思うと寂しいです。
むしろそっちの方が寂しいな…!
死んだとはいえ、漫画が続いている間は、やっぱりね。一緒な感じがするじゃないですか。



35話以来、デスノートの感想を書きつけて参りましたが、
この阿鼻叫喚かつ支離滅裂な感想におつきあいくださり本当にありがとうございました。
コメントを始め、反応くださった皆さん、ありがとうございます。
デスノに関しては、もう週ジャン感想を書くことはなくなるわけですが…
ゲーム化等々、メディアミックスが賑々しいようですし、
(ゲームは格ゲーを希望…!!)
それに、なんといっても映画がありますので、そのへん、随時雑感を書いていきたいと思っています。
あと画集もあるな…! 発売延期しちゃったんですよ、エーン…
既に予約してあるんで、来るのが楽しみです。泣きそうだなー