君の目のなかに僕がいる（最新話「幕」）

二週間をおいての最新号デスノ、読みました…！
今回も超・ネタバレ、どこを切ってもネタバレですから、コミック派の方は絶対に読まないで下さい。頼むから！

では、以後感想です。

あらーー……

ライトの「負け」で終わるんだとは思っていましたが、ここまでくるとは思ってなかった。思いたくなかったし。未来ニア月・虜囚組曲派だし。（「派」って）
両者ご存命での収束を熱く希望だったのですが、こうなったかあ…

まだ、ちょっと、実感が湧きません。

さて、今週。
私、いつもジャンプを買うときはデスノートの印刷を軽くチェックしてから買うんですけど、
今日朝コンビニでパラッとデスノを開けてみたとき、
ライトが「リュークが名前を書くと……！」とか叫んでるのがチラッと見えて。
（ライトの表情はよく見えず）
もう、「リュ、リュークがノートに名前を！？」（ドドドドド…！）ってなりまして。

私はてっきり、リュークが、ＳＰＫとか捜査本部とかの名前をノートに書き始めて！
みんな「ギャアア…！」ってビビって阿鼻叫喚になるんだけど、
なぜか、勝者になったはずのライトがものすごく狼狽。叫ぶライト！
「違うんだ！　リュークがノートに名前を書くと、リュークが……！！！」

・・・とかね。すわ、そういう展開なのかと。
今、ジャンプ三原則って「友情・努力・愛」になっているわけですが、なかなか「愛」は見かけないわけですけど、今、ここで！
「愛、キターー！！？」
って、思ったんですけど。
真逆でした。（笑）

リューク……
今、万感の思いが去来しているわけですが、
今回、ああ、リュークは、「こう」なんだな、って、噛みしめるように読みましたね…
「最終局面におけるリュークとライト」って、当たり前だけど、ここで、初めて見るわけで。色々想像はするんだけど、その実際を目にして、「そうなのか…！」と。色々、興味深かったです。
「ここをどう切り抜けるか少しは期待したが、俺にすがる様じゃな…
　おまえは終わりだ」
厳しいなリューク！（感嘆）
面白がりで、まるでエピキュリアンにも見えるリュークだけど、結構、厳しいよな、と。
このくだりは、皮肉よりも、厳かさを感じた。
多分ミサとかに対してはリュークはこうじゃなくて、リュークは、ライトに対しては、特別な厳しさを持っているような気がする。
やはりなにか、リュークにとって、ライトは「特別」な人間なんじゃないかという気がします。
「みっともないぞライト。いや、お前らしくない」　とかね。
あと、おお！と思ったのは、やはり「少しは期待したが」の部分。期待してたんだ…！　みたいな。ここ盛り上がった。
リュークの言葉のひとつひとつが、ビシビシと身に食い込んだ今週でした。

今回、ああ、いいなあと思ったのは、
過去の「天国へも地獄へも行けない」のやりとりを回想している見開きで、その中央、
「ああ、お前の言うとおり」のコマと、
「天国も地獄もない。生前何をしようが　…」のコマ、まさに、この核心の部分で、
ライトと、リュークの姿が、お互いの目のなかに映り合っているところ。
ここはもう、本当に、きますね。
高校生ライトともあいまって、本当に泣けてきます。
この見開きのために、全てがあったかのような。ここに何か、全てがあるような。そんな気がします。

高校生ライト、ほんと、無邪気で輝いてる…！
この頃のライトを、今、こうして見るとすごい切ない。
この頃の感じってほんとに好きだったな…（ライトに限らず、全部）　と思って、色々思い出されて、胸苦しくなります。

さて、次号、「完」！
最終回！？
今回でもう大方は終わったということで、次週は、エピローグ的な一回になるわけでしょうか。
一体どんな感じで終わるのかのう。生き残った人々の群像、みたいになるのか。
しかしながら、今回の展開で一番かわいそうなのはやっぱり、幸子母さんだと思うんですよ。夫に続いて、最愛の息子まで…
次回幸子や粧裕が描かれるのかどうか分からないけど、どうするんだろう家族は…と思う。
いっそ、ライトの死はＳＰＫ達で包み隠して、ライトの声の音声とか作って、まるで生きているかのようにカムフラージュとかできないのかしら。たまに、その音声で家に電話とかかけて、今、海外で「Ｌ」の手伝いをしていて、日本には帰れないけど、元気でやってるよ、みたいな。ニア達は、ライトがキラだった、って世間にバラす気は元々なかったのだし、家族に対して、「ライトが生きてるフリ」って、してあげられないものかしら…　と、思った。
でも考えてみたら、ニア達にしてみれば、なんで、キラにそこまでしてやんなきゃいけないの、って感じなのかもしれないけど。

それから最終回（もう決めてかかっている…てか、決まり？）、
ハルとメロの関係がどこまで明かされるのかが気になります。
わたし推奨の「姉弟」説、出るのか…！　出ないと思うけどね。
ミサはどうなるんでしょう。もうキラの記憶を失くしてるから、ライトの死は、単に「恋人のライトの死」として受け止められるんだなあ。それだって厳しいよね。
もし、最終回が「時間が飛ぶように過ぎて、人々の群像がきれぎれに映る」式の最終回だったら、ブラック系としては、何年か後として、ミサの葬儀（余命が四分の一になったために）が映ったり…それは嫌だなあ。ライトがああなったことを考えると、「第二のキラ」のミサがどうなるのか、気になるところではあります。
私としては、模木さんをマネージャーとして、女優としてブイブイ言わせている図か、模木さんとのブライダルショットを熱く希望！　
照りんはどうなるんだろう。やっぱ、あれだけ削除しちゃったら、もう外には出られないのだろうか。（だったら、ミサだけ放免ていうのも、おかしいことになっちゃうなあ…）

ところで、今回、「死神は、自分がデスノートを渡した人間、も、殺していいんだ！」というのはわりに発見でした。
「死神は、ノートを渡した人間の最後を見届け、その名前を自分（死神）のノートに書き込む」っていうルールがあったから、「死ぬまで見届ける」ってことだと思ってた。
「死神が、最後に、その人間の名前を自分のノートに書く」っていうのは、「死神が最後にその人間を殺す」っていうのとは違うものね。もう、その人間が死んじゃってから、その名を自分のノートに書き取るわけだから。
リュークが、ライトの名前を自らノートに書き込んだのは、「掟」を引き合いに出しながらも自主的な行動で、やっぱりそこに「何か」あるんじゃないだろうか、と、思ってしまう。
虚無以外の、何かが。

余談ですが、あの、「幕」って、「リュークの黒い翼が幕のようにライトを覆い隠して…！」だと思っていたんですけど！（笑）
だってそうしないと、水いらずになれないもんね。そこでこう、他を排して、総括としての二人の精神的交流が展開されるのでは…？　とか思ったー。ライトの、キラとしての最後に。

でなきゃ、あれよね、リュークの黒い羽根にブワー包まれて繭みたいになったライトは、金色の光のなかでどんどん子供に…　血まみれの服とかも、いつの間にか消えて。
♪ラン・ランララ・ラ・ラ・ラン　…って、ナウシカかい。
「…父さん？　母さんもいる」
「来ちゃダメーーーー！！！」（必死に走るライト）
「なんにもいないよ。なんにもいないったら！」（死神の幼生を隠すライト）
かーわーいーいー　
「死神の幼生です」「やはり、死にとりつかれていたのか」
父の手にとりあげられる死神！（総一郎何者！？）
「あっ！！」（悲鳴ライト）
「お願い、殺さないで…　お願い…」

そんな、昔があったんですね（号泣）。　　←　ねえよ。

いや、ナウシカライト、かわいいなあ〜　（終わってる）（でも楽しい）

そんなところで、待て、次号！
来週が楽しみです。