かわいそう(106話「殺意」)

今週号デスノ読みました!
今回も超ネタバレ、未読の方・コミックス派の方ご注意ください。

(以下感想)






もうさー、先週「ヨロ…」から続きが気になって!
朝小一時間早く起きて、コンビニ行って買ってきましたよ。


で、読んだ。


も、最初、「ヒエーッ!」しか言えませんで。
「えっ? えーっ!?」言いながら読み返したんですが、も、全然、分からんのよ。
引きつって笑うしかないのよ。
え? コレ? どうしようコレ。
で、「あわわわわ…」言いながら家出て、駅に向かいまして。
すごいことになっちゃったな…と思いつつ歩いてたら、なんか、すごい悲しくなってきましてね… あからさまに、グスグスいってましたよ。
だってもう…! ライト…!!


いや、私、過去「銃を取れ!」とか言ってましたけど。
ほんとに「取れ」とかさ…! てか、お前には言ってない、松田!!


松田かよ。  というのが、率直な感想ですね。
なぜここで松田…
照に撃たれたならまだ良かった。照には、ライトを撃つ理由があると思えるから。でも、松田、アンタ… ここまで限りなく主力からフレームアウトしてたくせに、ここで、復活かい! つぐみ様の「思い入れ」は、なかなか、いい方に転ばないなと思いました。
んーなんか、がっくりきた!  なぜ!

それも、そんな、メタメタ撃たなくたっていいじゃありませんか。ええ?
なんでなの。あんたもう、ほんと、いいご身分すぎるわ。今までライトに全部まかせっきりにして疑うこともしないで、乗っかってきたくせに、キラだと分かったらこうなんですか。「信じていたのを裏切られたゆえの激しい憤り」というふうにもっていきたいところなんだろうけど、どうしても、「アンタ…!なんて奴なの…!」ってのが先にたっちゃってしょうがありません。残念。
あんなに撃ったら死んでしまうよ。あんた、警察官なんでしょ? そんな、私怨に走った行動をがえんじることはできません。照なら、「私怨」発砲も「おおお…!」って感じで、しょうがないのか…と思えたはずだったんだけどね。それはなぜか、それは、きっと、照が少なからず体を張っていたから、キラのために、キラを信じて尽くしてきたからだと思います。裏目ったけど。でも、松田、あんた、何にもしてないじゃん。何も、リスクをとっていないじゃないですか。それで私怨たって、あまつさえ局長を持ち出したって、なんかもう、いかんですよ…!
(でも、三読目、ぼろぼろ涙を流す松田にうっかり萌えちゃった私! 自白するわ!)


いや、もう、呆気に取られちゃってねえ。「どうしよー…」って、思いましたよ。朝。


そして、血の海の中、身悶えるライト。
照を呼び、ミサを呼び、高田を呼ぶ。ライトがミサを呼んだときはなにか嬉しく、高田を呼んだときは意外な気持がしました。高田も呼ぶんだ!と。
そして、ライトには、いろんな人と関わってきたライトだったのに、結局、この三人しかいないんだ、と、思った。こんなときに助けを求めれる人が、ミサ・照・高田の三人しか、いない。
そして、もう、高田は死んじゃってるのに… それが分からないライト、というのも、ちょっと驚きで。前に感想で「ライトはゆるやかにおかしくなっていくのでは」と書いたけど、キラのままでも、もう、なんか、おかしくなっとる? なんかすごい、ソレはまだやめてほしーなー、と… いつもの、「激昂すると、ちょっと、わけわかんなくなっちゃうの☆」の範疇でとどめていてほしいなと思います。



そして。
そしてですよ。
これはひどくないか。最終コマのアオリ、「無様、ライト!」


えええーーー!!!?
ちょっとコレ、なんなの!?


いや、ひどい。コレはひどすぎる。漫画におけるヒドイ扱いはまだ許すけど、このアオリはねえんじゃねえか、と思った。
せめて、「無惨」とかに!

「無惨、ライト!」

とかに、してあげてほしかった。
なんですかこれは。キャラを裁いていいのは、ただ、作者だけなんじゃないん?
勧善懲悪路線にもっていきたいのかもしれないけど…
というか、デスノートの盛り上りの核から、このアオリは、ちょっと、ずれてるんじゃないかと思うのね。「悪いライト」が、したたかやっつけられて、それを嘲弄することが、デスノートの「達成」なんだっけ? 違うじゃん。
なんかすごい、「えー?」というアオリでしたね。
第一、人が血の海でもがいてるところに「無様」とかね、それがたとえどんなに非道なキャラだったとしても、言ってはいけないんじゃない?(まして「少年」ジャンプだよ?)
そして、それが、漫画に対する、雑誌の愛ってもんでしょ。どうなの。どうなのよ。


だいたい、ジャンプ、あんた、どんだけライトの稼ぎで…
ライトが身を削って稼いだアレで、あんたら……
それをもう、何よ、あのアオリは。愛の一カケラだにないですよ。
作者にひどくされるのはしょうがないけど、こういうひどくされ方って、ちょっと、納得いかないなあ。


そりゃ、確かにキラは悪いわけだけど。
でも、うちら、キラにある意味でカタルシスだったわけではないんですか?
ライトさんの弾けっぷりにドキドキしてたじゃん。
つっこみいれつつ、おおいに、盛り上がったじゃありませんか。そうでないとは言わせんよ。
それが、なぜ、こういうことに… ここまでのアレに、なってしまうのか。こうでもしないと、ライトの悪さを相殺できないってわけでも、ないでしょ?
クライマックスのはずなのに、なぜか、しょんぼりしちゃってますよ…!
もりあがりたい! 私だって! でも出来んよ、この展開!
ひたすら「ズシーン…」て、きてますね。
ライトの「剥奪」が大事だって言うのは分かるけど、どうも、なんか、路線が微妙に違?


「ライトはこうされなきゃいけない」って人の言うことも、まあ、分かるんだけどー!
でも、こういう感じで、されなきゃいけないのかなあ?
先週の、ニアの弁舌も、なんか、「展開のための」というか、ひどく、今更感でねえ…
「殺人兵器です」とかも、すっごい「今更」な…。
あすこは、「デスノート」の、「神の杖」性の剥奪、という場面だったかと思うんですけど、でも、そういう意味では、二部始まってノート奪われたときから、ノートの「神通力」みたいなものって、とっくになくなっていましたよ。もっと言えば、火口が捕まって、ノートが「みんなの目に触れるもの」になっちゃったときから、現実と「神秘」の融合が始まってた。(そこで「えー!どうすんの!」とものすっごい思ったわけだけど。) そして「神秘」の方が堕して、現実の要素が濃くなり、二部になってからはもうほんとに、武器としてのソレをとりあっていたわけだから。
ニアのあの弁舌は、ライトを言い負かした!というインパクトは薄くて… なんかほんと「総括」というか、まとめにしても、新味がないなあ…という気持ちがしたのでした。あすこに行き着くまでに、デスノがずっと引っ張ってきた「価値観」が、ヘタレてしまってた気がするよ。だから、そこから続く神の激昂も、ちょっと苦しいような。
というか、あすこは、ライトの、あの演説がいけませんでしたよね。あんな言い方で、聞いてくれる人がいるものか、ライトよ… 自ら負けに行ってしまった感が濃厚な先週ではありました。


そして今週、コレ… 
コレ、か。
なんか、とても、ライトがかわいそうです。
庇うわけじゃないけど(庇ってるナ!)、でも、かわいそうだよ。
ひたすら寂しい気持になりました。
ゴールデンウィークをウツに陥れるデスノート
良い子は黙って待てってか!



えー、次号、「幕」だそうで。
ど、どうなるの…!!!


もうね、こうなったら、ライトが頼みにできるのはリューク
頼みとかより、もう、「呼びかけられるのは」、リュークしかいないと思うんです。
リューク、今週はフレームアウトしてましたから、次回、なんかあるかなと。

リュークが、最後、ライトの頼みを一個だけ聞いてくれる、って言ってくれるとか。ここまでライトを見てきて、リュークも、何か、心境が変わったとか。ああ、私、夢見がち。でも、そうだったらいいのに。
そうでないまでも、ライトが、リュークに、最後に何か頼むっていうのも、いい。
「ニアを殺してくれ」なのか。
それとも、「僕を殺してくれ」なのか。
このまま、助かったとしても捕まって、一生自由も誇りもない生を選ぶよりは。今ここで、キラのまま殺してくれと、ライトは、言うのではないか、とか。
そしてリュークは、そのライトの願いを予測して、「ひとつだけ願いを聞いてやろう」と、ライトに言うとか。
そしてリュークは、自分のノートに、ライトの名前を書くの?
「向うで竜崎に会えるかな」みたいなことを思うライトに、
リューク:「言ったろう、デスノートを使った人間は天国にも地獄にもいけない」
みたいなさ、サンドイッチ式総まとめが、待っておいでになるの?


ああもう… 気になりすぎますよ、サブタイ「幕」。
でも、コレじゃ終われねーだろー、って思ってるのは、私だけ?
さっくり終わるような気がして、ほんと、どうなっちまうんだよ? って気持でいっぱいですね。