メロと夜神さん


しかしながらですね、
勝手な予測を言うと、
ミスター夜神は、メロの手に落ちてメロのところにとどまると思っていたんですね。(期待込み)
なんというか、粧裕のかわりに人質ふうにつかまってさー、ライトたちに生死が分らなくなっちゃう、なんてのもいいね。一見ライトたちの視野からアウトしちゃって、実はメロ側に囚われていましたーなんてのもいい。
そんでメロと、「首領と人質」な雰囲気ながらもなんか協力?めいたことせざるをえなくてさー、しかも次長は一応警察庁のキャリアだから、能力も色々と高いわけよ。メロたちに貢献できることも多いわけで、次長は自分の信念があるから悪事には手を貸さないんだけど、それでもピンチになっちゃえば人命が大事だし困ってる人をほおっておけないからさ、何か重要なサジェスチョンとかしてあげて、結果的にメロを助けたりね。そんで、そのうちに、メロの言い分とか気持ちとか、思ってることとか分ってきてさ、ああ、なんか、メロにはメロの信念があるんだなァー、なんて、ちょっと、味方したい気持ちになっちゃったりしてさ!なっちゃったりして!!
そんで、今世紀最高の(どこ比?)、白黒・デコボココンビ誕生!!
「ライト、私は、この少年を助けることにする…」白煙に消えたはずの父が、なぜ!?
今夏、衝撃ロードショー!(只今、ストラップつき前売り券、好評発売中!)てな感じでよ!(ちなみにストラップは、トラックと旅客機の2種だ!)
いやーん、ゆ・め・見・る〜☆
いや、思うんですよ。メロは、次長にとって、絶対に、ほおっておけない子供だと。
私ねー夜神さんはねー、あんな真面目な性格だけど、けっこう「アウトローの切実な論理」ってやつに、ほだされやすい気がするんだよなあ。気持ちは分る、みたいな。結構、誰の思いも、分りすぎちゃうというのか。「分る」というのは、本当のところを汲み取れる、ということじゃなくて、漠然と、「感じ取っちゃう」というか、感じ取った気になっちゃう、というか、そんな感じ。どんな感じ。とにかく彼は、いこじで真面目なふうに見えて、結構感受性豊かな心震える中年なんじゃないかと思うわけ。

だからね、最初はメロたちのことも、「なんだこの悪辣な一味どもは」って思うでしょう、しかし!そのうちに、何か、メロのアレでナニな切れ具合に奇妙ながらも何かを感じ始めてですね、なんか、放っておけなくなっちゃうんだよ!!
最初は、「更生させなければ」という、ウザい使命感でもいいでしょう。そうやって気にかけたり働きかけたりしてる間に、だんだん、メロのことが分ってくんの。そんで、賛成できかねるけれども、理解は出来るというか、気持ちは分るというか、次第に、「肩入れしたい気持ち」になっちゃうんだよ! 手がかかる子ほどかわいい、といいますか。ほら、次長、息子に反抗してもらえなかったでしょう。ライト、ものすごい良い子で、手がかからなすぎたでしょう。そのへんの、物足りなさっていうかさ!ぶつかり合いの足りなさっていうかさ!ヒトとしての、心身の衝突で分かり合うプロセスっていうかさ! 次長、根は熱血な人だと思うからさ、そこらのニーズとか心の溝に、スポッとね。メロとの関わり合いが、嵌ってしまうわけよ!!
で、メロはメロで、うぜーこのおっさん、と思いながらも、次長の痛さすれすれの真心を無視できなくなってくんだよ。お互いに、首領と人質として、利用したり駆け引きしたりしつつも、なんつか、なんつかさー! 不可思議な心の交流がさー!!

って、これは、どこの漫画の話でしょうか。
総とメロ・メロと総で、なにか、お花畑です。
メロの手下に嫉妬される次長、とか思い浮かべてしまいました。なんだよあいつよー、ちょっと、メロの覚えが、良すぎんじゃないのォ? みたいな。メロはメロで、「お前、俺たちとあのジャップとどっちが大事なんだよ?」って周りに言われちゃうみたいな。それを黙して静観するロッド、みたいな。次長に、「絶対薬はやらない」って約束させられるメロ、みたいな。「俺のこと分るっていうんなら、こいつを全部食ってみな」って、メロに、ドラッグ入りの板チョコを一枚全部食わされる次長、みたいな。メロでも一気に一枚は無理なのに(薬がキツいから)、トラック特攻の気概で完食、即、ぶったおれる次長。その後、昏睡し禁断症状に苦しむ次長。ざまみろ、せいせいしたぜと思いながらも、なにか、あの日本人のオヤジが気がかりなメロ。周りの目を盗んで、こそっと、総一郎が放り込まれてる部屋の、手前のとこまで行ってしまう。逡巡の後、ひそっと覗き込むメロ。とうに殺したはずの何かが、アバラの下のあたりに、じわっと滲んで気持ちが悪い。吐き気がするぜと思いつつ、悶え苦しむ次長を、手一つ差し伸べるでもなく、ただ、凝視し続けるメロ。
モ・エ・ル!!

思わず、どんなんだ!? と突っ込みたくなるアレですけれども、燃える。燃えるよコレ。えっと、デスノートってどんな漫画だったけ(切実)。


ど、どうしよう、私は「生まれたときからL局だ」と言ってしまいたいくらいの(むろんウソ)のL局チョニストではありますが、メロ総・総メロネタもまた、胸ときめきます。(しかし、これ、捏造つうか、空想すぎだ…!!)
竜崎に対して忸怩たる気持ちですが、2部は竜崎ご不在ということで、局長も「次長」になったということで、自分を許してよろしいでしょうか。しかしながら、対メロにおいても、もし次長が、1部時代の局長だったら、もっと、もっと、素晴らしかっただろうなァー!という思いを禁じえません。やっぱ、まだら白髪はいかがなものかと。なんつかよ、次長にはよ、局長のころの(とくに1〜4巻まで)、ほとばしるパッションつうか! 滲み出る気迫っつうか! 抑えても抑えきれない色ツヤっていうか! そういうものが希薄なんですよォ〜…単に小畑先生の絵の変化の問題なのかしら。でもさ、なんつかさ、3巻の局長の「朝日だ 竜崎に!!」なんて、もう・・・ あれ、ほんと、局長の記念碑的瞬間っつうかね。
「夜神さん私です。やはりあなたが護送車で」ギャアー!!死ぬ!
ああっ、局長が「朝日だ」って言ってんのに、「夜神さん」って言ってるよLはァ!
ここはやっぱり、「夜神さん」って言いたかったんだよLは。偽名を使うと決めてても。ああ、この2コマの間の時間空間、ここで迸ってる汗までもがいとおしい。
あれが、局長の絶頂だったのだね。このときが総一郎の春でした。(勝手に…!)
あの素晴らしい総をもう一度。命懸けてと誓った日から、ステキな妄想紡いできたのに!
しかし、それは、やはり過ぎ去った素晴らしい残照であって、今は今の次長を大切にしてあげねばならないわけなのですが。
だけど妄想してると、勝手に、自分の好きな局長にイメージが戻っていって、さっきのメロねたを綴りつつも、気持ちが乗るほど「局長」って打ちそうになって。意識して「次長」にせねばなりませんでした。妄想は、自分にとって一番本質なところに戻っていくんだなあと、シミジミと… いいよ、もう、どうせ本誌はメロと局長、接触どころか顔も合わせてないんだし、勝手に「局長モード」で空想するよ。
メロ対総一郎、実現しなくて残念だなあと思ったけど、こういうのも塞翁が馬っていうんでしょうか。本誌ではニアと夜神、空想ではメロと夜神、なんたら楽しいことでしょうか。