63話「的」

今週のデスノ読みました!


盛り沢山過ぎ…!!
前回のタルさが何だったんだ、という、この進みぶり。
展開的・お話的に面白いとかいう以前に、もう、読んでてひたすらウケました。
一頁読んではウケ、また少し進んでは、ツボにきて吹っ飛び…という感じで、今週、「増ページか!?」と思うほど長かった…! 全然前に進まず! なんだか得した気分です(笑)

全然まとまらないので、箇条書きダイジェスト。




●まず、冒頭、次長のセリフ


「ノートを持ちLA(ロス)へ行く
 警察庁次長として そして夜神粧裕の父としてだ!!
 私が全ての決断をし 全ての責任を取る」


全ッッ然、意味、分りません。
どれくらい分らないかというと、
デスノ2巻(15話)、かの伝説のモノローグ

「スペースランドに行ったのは
 二人だけの秘密…
 何故なら君の思い出も心の中も
 僕だけの物にしておきたいから…」

と同じくらい、訳分りません。
個人的に、デスノ中、最高ランクの訳分らなさ。やっぱり親子だった…!!
求ム、翻訳!!
あの、皆さんは、ここ、ついていけてるんでしょうか。
どうも、私、いつまでもストレンジャーです。
普通に、ここ、かっこいい所なんだろうけど、
至極「まっとうな流れ」的に展開してますけど、
警察庁次長として」、それじゃ、いかんだろ!
警察庁次長」と、「粧裕の父親」って、並び立たんだろう!! と思いますが如何に。




●「飛行機やホテルにフルフェイスのヘルメットを被って入れとでも言うのか」


ご、ごめん、マジ受けた!! 
次長、伊出は、そんなこと全然言ってない!! 
次コマの松田のツッコミを待つまでもなく、ここは、強烈なギャグ爆弾だったと言ってみる。破壊力炸裂で、しばし小休止を強いられました。



●「皆… 私は小細工なしで行きたい」


んなーーー!!!!?(吹っ飛び)
腹筋をなだめつつページを繰ってみれば、また次々頁にこのセリフ!
またか! 笑わせんな、次長! 身がもたねえ!!
いや、あんた、この期に及んで、「小細工なしで」って。「小細工なしで」って、それ。
いやあ、総一郎って、本当に面白いですね。
そして、このコマ、次長の顔が「久米宏」入ってるように見えて微ウケ。
なんつうか、私の愛した総一郎が、どんどん遠ざかる気配です。




●「Lです」


…いや、無言で、ジャンプ引き裂く体勢に入った。心の中では、バリッとやりましたから。
Lがいなくなって以降、ここで、ほんとに、真剣にライトに怒りを覚えた。死ねと思ったマジで。
何が「L」だ、この、ド畜生!!!
「L」は、お前が殺したんだろうが! 殺して成りすましてりゃ、世話ねえわ!!

ああっ、もう、なんて、腹立たしいの…!!
あいつが「L」名乗ってるのは知ってたけど、実際目の前でやられてみると、ホント、頭くるな!!!

なんだそりゃ!?
こ、殺しといて、なんだそりゃお前!?
「そうするために」殺したんだ、っていうのは、知ってるけどさ。
だからってさ! だからって! 「Lです」って!!
よくもその口で!!! って思うよマジに。
おまえ、ど外道だよ。透徹してるよ。ある意味立派だよ。やっぱり、あんたはキラだよ。よっく分ったよ。
いや、ほんと、マジに悔しいんですけど。
私の前で、Lを殺したお前が、「Lです」!?
もう、一生、俺こいつ許さないよと思いました。
奴への憎しみが2部へのやる気に火をつけた。そんな一瞬間。



●超絶・Lもどきショー


に、似てるのか、コレ…!?
そうか、これが「Lっぽさ」なのか…と、新たな発見。
なにか、いきなり頭身も縮んじゃった感のある、妖怪みたいなニアが気持ち悪くてグーでした。そして、あまりの変貌ぶりに、唖然!
あの、「Lふう」にすると、キャラも変わるのか?
というか、ニアの「今まで」が、仮面なのか?
それに、顔、俄然若返ってる…!!

えと、「Lを継ぐ者」って、一体。
一番上手に「Lっぽくできる人」ということなのでしょうか。
ニアなんか、よく分らんけど、まるでトランス。
「そうですね・・・ Nです」これは、間近で、Lを見ていたということなんですかね。
そして、非常に気になるのが、
「じゃあ、メロも、やる気になったら『Lっぽく』喋ったりとかできるのか」ということなんですね。
だって、ニアがこんなに「次世代 L 」をやれてさ、メロができなかったらさ、随分水をあけられてる気がするよね。メロはニアの対立候補だったわけだから、何かしら、ニアと同じくらい、「L」に近づいてるはずなんだけど、そのへんどうなんでしょう。どうも、メロの「Lくささ」「Lへの近さ」「Lからの引継ぎぶり」が、今イチよく分りません。

しかし、もしメロの「そういう能力」が特に新たに登場しなかったとして(今のまま行きそうな気も、すごくする。)、より「Lくさい」ニアに対する、メロのアドバンテージは、一体何か。
それは、「Lの遺伝子」!? なんて、夢見たくなったりして。
能力的には、何から何まで、僅差にしてもニアの方が「L」に近い。一方、メロは、物理的にLに近しいと。なんてな。そんなん、ねえ。でも、そうでなかったら、「メロ」の資質って一体何でしょ? ニアの「対立候補」になれるくらいの。まさか「甘いもの」だけじゃないだろう、と思うわけ。あと、なんだ、「キック」とかか。それもどうだ。それもどうだよ。
だったら、やっぱ、「血」かなあ? なんて、思ってしまうよね・・・
「感情に走りすぎ」とか、ニアに言われてたし。ちょっとメロ、分が悪い感じがするよね。今後暴かれる、新たなメロに期待大。

そして、メロとニアの謎をこれから徐々に明かしていくことは、自然、Lとは何か、ワタリとは何か、ということを、明かしていくことにつながると思うのね。もしかして作者側にその気はなくて、単に「Lを継ぐものとしてのメロ、ニア」ということで、「そういうもの」として話を進めていく気なのかも分りませんが。
しかし、「メロとニア」という謎の二人っ子とキラの対決、という形の2部では、「メロとニアがなんだったのか」をちゃんと落とす、ということが、話の上で一つの命題になってると思うんですね。単に、「公的勢力の代表=ニア」「アングラ勢力の代表=メロ」なだけでは、やはり足りないと思うので、その因縁とか、真相(もしあれば)とか、やっぱ明かされてくると思うんですよね。そうなると、その第2部の構造上、今の段階では、その先に「Lとは何か」が明かされる、ということが、地続きになってると。命題の向こうの、さらに深い命題として、孕まれているといったらいいのかしら。
早い話が、「そこを描いてもらわないと、納得いかねえぞ」というか。そんな感じだと思うんですよね。万一、書き手にその気はなくても。
で、第一部では、Lは最初から「世界最高の探偵」で出てきて、それ以上何も説明は必要なかったと思うんですね。何もナシで、「キラ」に対抗するものとして、充分機能したし、成立してた。それが「L」の魅力や、存在感の「強さ」につながったと思うし。
でも、前述のように、第2部でいうところの「L」は、ちょっとそうではなくなりつつあると思う。説明無用、ルール無用だった「L」に連なるもの、継ぐ存在として「メロ」「ニア」を出してきて、それが2部の設計の根幹に関わっているがゆえに、「じゃあ、メロ・ニアって、ひいては『L』って、なんなのよ?」というところまで、話が及ばないと、舌足らずになりかねない可能性を、孕んでしまったと思うんですね。しかも、相当量。
今のところ、「Lとは」「ワミーハウスとは」を明かすことは、必ずしも必要ではないと思うし、そうしなくても、面白く終わることは可能だと思うんだけど。
一体、この先、出しちゃった「謎」をどこまで回収して、どこまで明かして、終わるつもりなのか。その辺、すごく興味津々で、そしてちょっと恐々。
「L」とかって、設定が壮大なだけに、なにか、オチが辛くなりそうで怖い。「L、M、N=クローン」とかだけはさ、ないと思うけど。
Lとかが何なのか、知りたい気もするけど、Lは、「よく分らないからこそ魅力的」というのもあるよなあと思いもする。矛盾するファン心です。