「さよならの向こう側」



えー、「L喪失」に再び心揺るがされた今週でしたけども、
もう、山口百恵の名曲「さよならの向こう側」をLソングと位置づけて
胸中涙にくれていました。
だって。だってさ!


「約束なしのお別れです」
「今度はいつと言えません」


って、めちゃくちゃLじゃない…!!!

何気なく部屋でアルバムかけてて「ええッ!?」って震撼して、
歌詞カード熟読しつつ聞き入って、もう、うち震えたよ。


「うしろ姿 見ないでください」


って、もォーーー!!!!
この口調がやばいですよ!


サビがまたいいんですよ。
「あなたの呼びかけ あなたの喝采… 
 あなたの全てを きっと私忘れません」って。
も、こんなふうに思ってもらえたら、
わたし、Lを愛した甲斐もあったってものだ。
あったってものだってのに…
もしも、Lに、こういう時間があったらよかった。
死ぬ前に誰か、誰でもいい、ワタリでも局長でも松田でもキラでもいい、
誰かを思ったりする時間があったらよかった。
40秒より、もっと長く。40秒って、あんまりだって。
Lにとってたった一つの幸せは、
「ワタリを亡くした時間」を生きなくて済んだことだと思う。
でも、死んだ後のLをきちんと思えるのも、死んだ後のワタリを悼めるのも、
ただ、お互い同士だけ。
なのに、それが2人とも同時に死んでしまったから、
あの人たちの死と生は再構築されることも、補完されることもないまま、
投げ出されてしまった。それがものすごく悲しい。
(やっぱり局長や松田、相沢たちには、いくら知った人間でも、
 限界があるって思う。)

誰がLがいなくなったあとLのことを覚えていて
Lのことをしっかりと悼んで考えてくれるだろう。
あなたが最後に見知った人たちは皆あなたのことは殆ど知らなくて、
あなたの大好きだったと思う局長は究極的には息子のことしか考えていません。
そんな中で、最後の瞬間まで戦ったLは、ものすごく、かっこよかったんだなと思った。