「鋼の錬金術師」




「会社辞めっぞオラーーーー!!!」と気炎を吐いているものの、
ともすれば、先の不安にマジくそビビるチキン者。
そんな昨今を過ごしてますが、皆様はいかがお過ごしですか?


さて、唐突な話(毎度!)であれなんですが、見た&読んだんですよ。
今をときめく、『鋼の錬金術師』!!


なぜいきなり今!という感じなんですが、
いささか煩雑ないきさつなんですけども、
まずね、先日の「BSマンガ夜話」見たんですよ。
その時点でハガレンは全然読んだことなくて、
正確に言うと以前書店で一巻をめくったことはあったんですが、
なんだか全然頭に入ってこなくって、
ああ、私には馴染めないマンガだわ… と思ってたね。
面白いらしいのに、残念!とか。

で、マンガ夜話そのものが好きなんで、
ハガレンという同時代性の強いものがとりあげられたこともあり、
イソイソと楽しみにして見てたんですよ。
はーい、BSマンガ夜話でーす、とかゆって始まるじゃない。
ゲスト紹介するじゃない。一人目は「よゐこ」の有野さん。あー有野さん前もマンガ夜話で見たような。相方の…あの、顔は思い出せるけど名前ど忘れしたー! なんて思ってて。妹に聞いたら「濱口でしょ!」って社会人失格!みたいな顔されてさあ…そんで、有野さんの話もほとんど聞いてなかったの。・・・そしたらさあ!


「そして、アニメでエドの声を演じてらっしゃる、女優の朴ロ美(ぱく・ろみ)さんです!」




ななな、なんですとーーーー!!!??
(※ほんとは、「ロ」は「王+路」なんですけど、字が出ません)



も、「えェーーー!!!」奇声あげてテレビにがぶりよりですよ。
一瞬にして茶の間騒然。家族呆然。ちょうど母が地元から遊びに来てたんですけど、「この娘全然変わってないじゃないの…!」と思ったみたいだったネ!
いや、でも、許してくれ! いや、だって、今ここでロ美さんにお目にかかれるなんて、全く以って思っちゃいなかった!
あのですね、朴ロ美さんというお方はですね、
私が心をささげてやまない、最愛のロラン・セアック君の声を演じたお方なんですよ!! あの名作「ターンAガンダム∀ガンダム)」の!!


も、オラ一気にドーン!と火がついちゃってさー。ロ、ロランー!! 最終回辛かった!切なすぎたー!! ってか、ロランの紺色の制服姿!鼻血出る!! とか、一瞬にして脳裏に走馬灯が回りまわっちゃって、もう、大変ですよ。
私、ロ美さんの声が大好きで、ああ素敵な声だなあ〜と思いながらずっとターンA見てたから、ご本人を目の当たりにして本当に嬉しくって。
しかも、ご本人、ものすごく素敵なの。さすが女優! そして、ロランの声も素敵でしたけど、ロ美さんご本人の声が、これが、素敵すぎる…!!! なんていうのか、話してるときは普通なんだけど、声の最後のところが掠れるのね。その掠れ方が、本当に、魅力的なんだなあ… ロ美さんが話すたびに「ああロ美さん…!」って感じで、ほんと、胸がドキドキしてですね。あ、これが、
ハアハアなのかと。
なにかいらんこと悟っちゃったりして。ほんと興奮しましたね。
ハガレン読んだことなかったけど、マンガ夜話トークそのものが非常に興味深くて私としてはとても面白くて(「純粋コミケ世代スタッフ(才能の意味のスタッフだと思う)」というあたりとか)、いつになく「面白かったー!」と思えた回でした。
次の日になって興奮が冷めても、気が付くとマンガ夜話のロ美さんとかロランとかターンAとか思い出しちゃって、ロ美さんの声聞きたさに、もう一回マンガ夜話のビデオ見ましたよ。
そんで、見終えたときには、もう、決定してたんですよ。「鋼」のアニメを見ようって。




で、そんなわけで、ビデオの1巻と2巻を借りてきまして。
(3巻以降は全部借りられていた。)
6話まで見たんですが、面白かったですね!!
とにかく、絵がキレイすぎるの!!びびった!
一話だけきれいなのかと思ったら、ずっと崩れないのね。私なんかは、4回に1回はとんでもない絵の回があって、6回に1回くらいはすごくきれいな絵の回がある、という、そういうアニメ則に慣れ親しんできちゃったもので、ちょっと衝撃的でしたね。最近のアニメはこうなんかい…!という。だって、子供の頃、自分の好きな話が絵のきれいな回にあたってくれればいいなあ…って祈っていたんだもん… 心配が的中しちゃって、悲しかったりしたんだもん… ハガレンは、なんで、あんなに毎回きれいな絵なんでしょうか! 資本!?


第1話は重たい雰囲気で引き込まれたし、機械鎧なんかは、ほんとカッコいいのね! こりゃもう、みんな、好きになるよ!! って思ったよ。漫画読んでみて思ったけど、やっぱ、キラキラ感とかカッコいい感とか、アニメってやっぱすごいなと思ったよ。機械鎧のデザインとか細密さとか、すごい力はいってるし、あと、ああ違う!と思ったのが、バルド(汽車ジャックの人)の機械鎧のデザインの違い! 漫画はそんなにかっこよく見えないんだけど、アニメだと、こいつの腕、スゲエ!カッコいい!って思う造型がなされてて、それがバルドのキャラクター認知にもつながるし、見てて楽しかったです。
鋼の錬金術師」は、ものすごくアニメ映えするなあ!と思いました。
あと、背景がすごくきれいだったのも印象深かった。
漫画9巻まで読んできて、後ろのほうはまだあれなんだけれど、始めの頃はほんと背景が乏しいというか、「中央(セントラル)」の街とか今イチ分からなくてですね、「セントラルって言ってるけど、ほんとに、中央なんかい!!」って思うわけ。えっと…どんな街??みたいな。
アニメだと、さすがというかなんというか、フルカラーの強みといいますか、町並みもだけど(でもやっぱセントラルは今イチつかめない)、田園風景が物凄くきれいだったですね。アニメは漫画とは情報の出方が違ってて、もう冒頭で、手足を持っていかれたエドに加え、「人間じゃなかった」肉塊とか出てくるし、エドとアルの人体練成失敗のくだりも、2話あたりでもう出てきちゃうし、とにかく主人公二人の背負ってるものがのっけからめたくそ重たいんですね。それが、太陽の光に輝く一面の緑の野原とか、青空と白い雲と田園風景とか、すごくきれいな背景が出てくることで心洗われたような気持になるし、一方で、その美しさと二人の生の重さとが対比されて、こんな美しい世界で呪いと欠落を抱いて生きる兄弟、というのが際立って、その悲しさが見るものの胸に沁みこむし。にもかかわらず美しい世界、というのはとても残酷でもあって、一周回ってまた胸にくるわけですよ。あの背景のきれいさはとても印象的でした。
マンガ夜話で、いしかわじゅんが「もっと背景を頑張ったほうがいい。惜しいなあ」と言ってたんだけど、ああ、なるほどなあ、と納得。

あと、アニメは、アルの声がリアルに聞こえるのがいいですね!!
友達が言ってたけど、「あの鎧からあの声が出るのがいい!」と。私も、それは、ほんとにそうだー!と思いました。しかも、アルの声が、とってもかわいいのがいい… エドより優しい気質なんだな、って分かるし、物静かというか分別あるタイプというか、すごくアルの性格をわからせてくれる喋りだなあと思って、とにかく私はアルが大好きです。鎧の中にいる魂の声、っていうんで、声がくぐもって聞こえてくるのもいいね!!で、モノローグになると、声がくぐもらず、音がクリアになるのね! こういうところを、ちゃんと違えてあることに小さく興奮。すごいイイ!!と思いました。


エドはね、あの、本当に、ロランとは全然違う演技で、「あっ、こういう風にもやるんだ!!」と驚きでした。ロ美さんますますラブ!! 叫んだりすると、声の最後の方にロ美さん掠れが出るのがまた良くて、気を傾けて掠れを拾っては、「ウェヘヘ(笑)」とかニヤけてる怪しい人になってましたすみません。
なにか、マンガ夜話のときに、「エドの声の人だ!って言われませんか?」って聞かれて、
ロ美さんが「言われますよ。何をやっても『エドじゃん!』って(笑)」っておっしゃってましたけど、そんなことねえんじゃね?って思うよ素朴に。
というかね、あの、エドだけじゃないから!
∀ガンダム」とか「ブレンパワード」とかあるから!!
それなのに、大月隆寛ったら、「この(ハガレンの)前にもアニメの仕事はなさってたんですか?」とか言っちゃってもう!
こら、大月ー!!
「ええッ! 何言っとんじゃ!!」って俺はテレビの前で喚いたよ。
つか、それって失礼だよね。ゲストのプロフィールくらい、把握して紹介するなり話に絡めるなりしたらどうなんかい。
(全然余談ですけど、なんで、大月氏っていつもあんなに偉そうなの)


あの、私が思うのはね、鋼好きエド好きの皆さんが、これを機に、「∀ガンダム」を見てくれないかなあって…
みんな!エド役の朴さんは、「∀ガンダム」の主役もやっているよ!!
ターンA、すっごく面白いよ!!
何気に、第1回目から某御曹司が主人公にぞっこんラブとか、かなり色々と驚かされるよ。何か裏があるんだろーと思ってたら、ほんとに、マジもんのただのラブだった。おいらびっくりした。ほんとに、堂々と、全話一貫してラブなんだもん。御曹司ものすごいよ。出る人みんな、何かしらすごくて、愛らしいよ。女性陣が、みんな職業とか役割とかちゃんと持ってて、すごく自立しようとしてるところも、本当にいいなあって思う。
あーもう一回見たいターンA…!

あと、時々思うんですけど、ガンダムSEED好きな方の中で、さかのぼってファーストガンダムを見る方というのは、一体どのくらいいらっしゃるんでしょうね。ガンダムWくらいまでは、まあ、なんとなく予想できなくもないの絵柄的に。でも、ファーストガンダムは・・・ 素朴な疑問です。