面白すぎるよ。
青池保子先生の『アルカサル‐王城‐』読んだ人、手ェー挙げて♪
ハーーーーーーイ！！！！！
お、おもろーーー！！！
面白すぎますよ『アルカサル』！！！
やー、もー、面白すぎて、血湧き肉踊りすぎて、胸切なく涙滲みすぎて、私はもう駄目です。
昨日ようやく１２巻まで読み、もう、心震えて居ても立ってもいられない気持。
今更私のような者が面白い面白いと言うまでもなく、
世に広く知られた名作であって、その素晴らしさは皆様のよく知るところと存じますが、
僭越を承知で敢えて、言わせて頂きたい。
みんな、読んで！！！！！
今までいろんな漫画でガツーンとやられてきましたが、
ちょっと、ほかに類の無いガツーン！です。
いったい、これは、なんなんだろう！
語りつくせぬ魅力のなかにも、やはり、
主人公「ドン・ペドロ」の魅力がすごい。
こんなにカッコいい人、ほかに知りません。まさしく、圧倒的です。
そして、主人公が限りなく魅力的なのに加えて、
その周囲の人物ひとりひとりに、癖があり独自の性向があり、嫌なところと良いところがあり、喜びがあり悲劇があり、裏切りがあり運命の皮肉があります。
人の生の重なり、連なりが、読み進めるほどに強さを増し、
巨大なウエーブとなって、読み手の心に訴えてきます。やられます。
『アルカサル』の魅力はとても一言で言い表せないけれど、
その最大の一つは、「人間の生きる姿」を濃く描き出していることだと思います。
中世という、暴力と陰謀と疫病が横行する恐ろしい時代、
裏切りと死がすぐ隣にあり、驚くほど容易く生が奪い去られる時代にあって、
野望に、また忠誠に、復讐に、愛に、懸命に命を燃やす人々の姿が、
『アルカサル』にはある。
その生の真剣さが、言葉を超えて響き、胸をゆさぶってくる。
未読の方には、是非にお奨めしたいです。ものすごい面白いっすよ！！
惜しむらくは、コミックスが１２巻の段階でストップしていることです。
（なんで・・・・・・！！！）
掲載誌が休刊になったため、作品そのものが現在中断しているのです。
こんな面白い漫画が中断… と、諸行無常な気持に襲われてしまいますが、
青池先生はインタビューなどでも「完結させたい」と仰っておられるので、
再開の日を心から楽しみに、気長に待ちたいと思います。
今回『アルカサル』を読んでこの思いを非常に強くしたのですが、
もっと早く、できれば１０代のうちに、青池先生の漫画を読んでいられたらよかったです。
そしたら、今に至るまでの間に、もっといろんなものを見たり聞いたり、興味を持って調べたり出来たのに。大学でだって、もっと、いろんなことに勉強の手を広げたと思うのに… と、知らずに過ごしてきた時間が限りなく悔やまれてなりません。
いくつになっても遅くは無い、とはいうものの、やはり、１０代のうちに読んでおくべき名作というものがこの世にはあると思います。
歳を取ってから読んでもいいけど、若いうちに読んでいたら、きっともっと違う。その後の生に影響する、多大な糧となる、そういう作品があると思います。若い日にその感動・衝撃を知ることが大事、といいましょうか。
生まれて初めて、「名作」という言葉が、ああ、こういうものだったのか、と腑に落ちたように思います。
これまで通り一遍の気持しか持っていませんでしたが、世にいう世界の名作・日本の名作というものへの認識も少なからず変わりました。古くさい、権威的古典、くらいしか思っていませんでしたけど、往年の名著・大著も敬遠せず手にとってみようと思います。
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□■現在１〜１２巻が発売中！■□
