小さな謎。

先日読んだドリ小説がメイドプレイだったんですが(女性向け)、それをきっかけに、ちょっと真剣に考えたんですよ。んで、今も考えてんですよ。
「『メイド』の面白さって、一体何なの??」と!!
世に確実な支持を得ている「メイド」なのに、私、存在は知ってても、そのどんな部分が楽しいんだか、そもそも「メイド」の型っていうかお約束っていうか、ファンタジー? そういうのが一体どんなものなのか、思えば全然知らなくて。そんな余計な知識とか無くても、ビビっとくるものはビビっとくるんだと思うんですけど、どうもそんな感じでもなく、昨日からずっと「メイド……」と考えこんでました。
猫耳尻尾なら「絵的な可愛さ」で想像が及ぶし、メイド服も「可愛いって思うんだろうなー」と推測するけど、プレイとなると物語が介在してくるわけじゃない。
そもそも、メイドプレイっていうのがどういう段取りなのか、今さっきまでネットぐるぐる見てみたけど、今ひとつ見えてこず。男性向けのオリジナルのメイド小説とか、メイドサイト検索エンジンとかも行きましたけども。今、非常に、メイドプレイについて勉強したい気持ちです。SMの一種ではあるとしても、何か「ならでは」な違いがあるんでしょうか。そのあたりが非常に気になります。「ご主人様」なら他のシナリオでも言うしねえ。
あとね、「メイド」になるって、果たして楽しいのかなーとか。
私一個人について考えると、家事その他をやらねばならないという時点で、「メイド」は完全にファンタジーから脱落するということが、今非常によく分かりました。だって、嫌じゃん!掃除とか洗濯とか!! できれば、ぎりぎりまでやりたくないです。実際に仕事にするのは別としても、妄想の中でまで、なんで家事全般やらなきゃならんの!!カンベンですよ実際。いや、日頃非常ーに恥ずかしい対キャラ妄想をしている私ですが、その人のために料理するーだの、きちんと部屋を整えて帰りを待つーだのといった妄想は、ひとっかけらもありません。ない。逆さに振ったって、ない。M役割を享受することはできても(そう言い切っていいのか社会人女子)、家事全般をやる立場(しかも喜んで)、を楽しむことはできない。それが妄想の中での自分の「仕事」であってもね。
う、わー。これが、私の中のメイドへの壁だったよ。そもそもそれで、「わ、わからん…!!」って思っていたんだな。
それと、あと、どうしても、経済的支配関係を持ち込んだ性支配、などということを考えてしまってちょっと難しい気持ちになってしまうんですね。監禁系調教系がだめなのも、現実にある事件に思考がつながってしまって、とても、エロフィクションとして楽しんだりできないんですね。だって、本当に、本当にそれは恐怖なんですよ。おぞましい暴力であり、他人事でない脅威なんですよ。お約束を楽しめないのは子供の幼さ頑迷さというなら、まったく、この部分に関しては子供のまんまでいいよ私は。楽しめる大人になんかならなくたっていいよ。犯罪を犯さない限り、人様が頭の中で何を考えていてもそれは当人の自由であります。けど、いや、だからこそ、自分にとって、何が楽しめて何が不愉快なのか、何を許せて何を許せないのかを考えることは、やはり大切と思いました。