名探偵コナン 銀翼の奇術師ネタバレ感想

(ここから、映画ネタバレありですよ!)















書きたいことは色々あるのですが、
この映画、クライマックス、本当、
「蘭ちゃんがんばれ…!!!」 と!!!

いやほんと、テレビの前で声援しましたよ。
蘭ちゃん…!!!
今までもコナン映画は蘭の頑張りに救われてきたわけだけど、
今回、すごくかっこいい蘭ちゃんが見られたと思う。
蘭好きの人は是非見てほしい(てか未見の人はこれ読んでないのか。)
殺人事件の巻き添えから機長・服機長共に操縦不能になり、
キッドも活路を開くために飛行機を離脱してしまって、
蘭と、そして、園子に操縦が委ねられるわけですが。
ここ、蘭と園子の女子団結パワーがまた素晴らしかったです。
蘭と園子は、ほんとに、すごく濃い親友関係ですよね。
こう、手を重ねあって、レバーを引き上げる場面とかグッときました。
その前の、「私も(コックピットに)残る!蘭に何かあったとき、助けられるのは私だけだもん!」というセリフもぐっと来ました。見てる方は、「というか、一体何の助けに…?」という疑念は挟めども、そう言い切る園子の気持ちの前には、そんな賢しげな注釈は無意味だということですよね。その気持こそが大事なんで…! だから、キッドも、心を動かされたんだと思います。(余談ですが、私は結構園子キッドはいいと思ってるんですが、でも園子には、あの空手家氏がいるからな〜)
蘭と、園子はほんとに頑張った…!! 園子はいつも茶化し担当みたいなところがあるので、園子がマジにいいところを見せている、という点も、この映画のポイントだと思います。


そして、ここでさらけだされたのが、コナンの無力…!
これは、実に切なかったです。コナン、小さいから、操縦間が握れない…!
一度、落下しかけた飛行機を立て直すために、それこそ渾身の力をこめて操縦桿を引き上げはしたわけですが。とてもじゃないけど、機体の操縦には耐えないわけです。だから、あんなに怯えている蘭に、操縦桿を託すしかない。
ここもう、ほんとに、コナンは(てか新一は)歯がゆかったと思うんですよ…!
映画じゃ、あんまり描かれていなかったけどね! ああバカ!小さい体のバカ!! ってなもんだと思うんですよ。ほんと。
そして、乗客の命を一身に背負い、緊張と不安で極限状態の蘭は大ピンチ。そんな窮地に、新一は、またも声だけの出演…!
ああもう!
しょうがないんだけど、「ああもう!」って感じになりますよね。蘭ちゃんにも、最初、思い切り拒否られてました。
「なによ!勝手なこと言わないでよ!」
そうだっ!!  と、テレビの前で熱く同意。
蘭に拒否られると、あからさまにピヨる新一がいつもながらで可笑い。
気持は分かるわ…! でも、今は、新一パワーで蘭ちゃんにどうしても勇気を持ってもらわきゃいけない局面。しかし、いつもなら特効薬の、「新一電話」が今イチ効いていないじゃねェーですか!
ど、どうすんの…! と、再び、テレビの前で拳を握りましたが、蘭ちゃんの「私は好きだよ、新一」で、「ハ、ハフーン……(桃源郷)」って(笑)。
新一ならずとも、ここは、意識の飛ぶところ。なんかもう、すごい、満ち足りた気持になりました。
直後、キッドの機転で情況が好転、蘭ちゃんも、勇気を取り戻すわけですが。
結局、半分くらいはキッドの力だったのか? と、少しく思わないでもない(笑)
でもやっぱり、蘭にとって、新一からの電話はプライスレスだった、ということで、いいんでしょうね。


さてこの映画、キッドは、本当に頑張っていました。
キッド偉い! カッコいい!!
最後なんかほんとにもう。自分が「キッド」だってことを利用して… ってのが、ほんと、カッコいいわあ。最後の最後の、あの「救急隊員」も、また宜しかったです。キッドが蘭ちゃんにちょっかいを出す図、ってのが、また、好きだー。

余談ですが、えと、最初に映画見に行ったときにですね…
やっぱり、こっちは、「キッドォォ…!」って思って見に行くじゃないですか。
でも、あの、「キッド」自体はずっと出ずっぱりだったんですけど、あの、殆ど、「新城氏」に変装しておられてですね…!!
正味な「キッド姿」ってのは、あんまり見られなくて! 期待しただけに、超しょんぼりした思い出があるんですけど。でも、二度目に見ると、これはこれで、カッコいいですよ「新城に変装してるキッド」も!
とにかく、ああ、ピンチだけど、キッドが一緒にいてくれる…! って思うだけでかなりの安心感ですよ。キッド好きすぎる。もちろん、いつものあの白装束も、ハンググライダーもかっこよくてねえ… 泣けるっつうの… 
「ではお嬢さん、月下の淡い光の下で」 ポォ〜 となりました、わたくしも!
まだ自分は「お嬢さん」なのかそういえば!? と光速で疑問を持ちつつも、とにかく、キッドの「こういう感じ」が、好きでたまりません、やっぱり。やろうと思ったって、なかなか、許されない「感じ」ですからね。やはり、キッドはカッコいいですよ。



次はいつか、「瞳の中の暗殺者」とか、また見たいな…!(これもスキ!)