103話翌々日雑感

(引き続き本誌ネタバレですよー)



今週号103話で「ガクッ…!」ときておられるデスノファンの皆様、お元気ですか?
いや、デスノ、話的には大盛り上がりなはずなのに、なんかこう、明らかに、元気なくなるよね。こっちは。まさに、誰一人幸せにしないデスノート…!!
しかし、そんな中でもあの「神ダッシュ」に「結構萌えた」という層のいることを人づてに知り、本気に感動しています。
自分、ぬるかった! 絶望した!(※言ってみたかった)
いつも心に昂揚を。あらゆる姿に愛を。何事からもエロスを。それが心意気と相知りました。


それから、ニア語りに反応を頂き。
こないだの感想では力尽きてこれ書けなかったんですが、
リュークとニアのやり取りにも、非常に燃えました。マックスです。
「死神さん 始めまして ニアです」
「ククク 始めまして リュークです」 ホギャーーーー!!!!
リューク! リューク!!
リュークきたあああ!!! と、電車の中で叫びました。心で。
ふつうに「リューク」とか呼びかけているニアもまたヒットでした。
ここで、初めて死神を見た時のエルちゃんの表情をプレイバックして並べたりするとまた吉。
「死神…… いたんですね、本当に……」
このあと、あの人の「うわああああああ!」→見開き が入るわけだね。エルちゃんびっくりです。マジ、ドン引きに怯えてたエルは。あの、危険物をつつくようにして「大丈夫ですか…?」とか尋ねている L が、正直すぎて好きでした。


さて、ニアの、「死神が見えています」もまた宜しかった。
あの静かな調子。きっと、どこか、寂しそうに言ったに違いないんだ。「死神が見えています」ニアーーー!!!!
もう、ニアは、デスノートを管理する意味でノートの所有者になって、ずっと、リュークと一緒にいてくれたっていいんですよ?と思います(変な日本語)
でも、リュークに捨てられちゃったら、神が… あまりにもかわいそうです。

しかしながら、今、リュークは誰の死神なの??
あっ、ライトか。照の「死神の目」で見たとき、ライト神にだけ寿命が見えなかったんでした。
えーと。
ライト、いつ、リュークを自分のもとにとりかえしたんだ?
ほんと隅に置けない、あいつは。
だって、「死神の目」対策として、ここ最近、ノート所有者を他者に任せていたじゃない。
一回、照のもとにリュークがきたことありましたよね? なかったっけ? あれ、それ、同人誌だっけ!?
やる気なく本誌を読んでいた時期がたたって、もう、今、色々混じって何が何だかわからなくなっています。


リュークは、これからも、ニアに聞かれた事を色々喋ってしまうんでしょうね。ミサのためにライトの言うことをきいていたレムとは違って、もう、ほんと、リュークは…


このまま行くと、ライトは、ニアに、ノートの所有権を放棄させられると思うんです。
ライトがこのままノートを持ち続けて… って、ありえないと思う。
それから、確か、何日間かノートを手放していると、所有権を失う、とかありましたよね。(そんなうろ覚えでいいのか!) あれは、確か「奪われた場合」とかルールに書いてあったと思うんだけど。今回のケースは「奪われた」に相当するんだと思うんですが。(知らない間に本物ノートを持っていかれてた)
ニアがライトにノートを返す日は来ないと思うので(殺されない限りは)、ライトが、ニアに要求されて自分でノートを返すか、そうでないにしても時間が立てば、ライトはノートの所有権と、そして、キラとしての記憶、リュークとの記憶も、全て失うんだと思うんですよ。



うわ。


切ない。
リュークを忘れてしまうのかライトよ。今までの全部忘れてしまうのか。それじゃ、何のために今までやってきたのかわかりませんよね。それが罰なのでしょうか? 自分がなぜ囚われているのかも分からないまま囚われ続けるという…
ライトのしたことはそりゃもう悪だけど、ライトにとっては、文字通り人生をかけた戦いだったわけよね。それがあったから「生きてる」という感じがした。悪いことをしようとするとき、人間は最も研ぎ澄まされると思うのですが、ライトの場合、「神」になろうと思ったことで、本当に、その遂行と維持のために極限まで能力を酷使したと思うんですよ。多分、ふつうに警察庁に入ってエリート官僚になってトップに駆け上がってー、という人生なら、そこまで自分を研ぎ澄ますことってなかったと思う。悲しいことに。今回、ライトの戦いは敗北に終わりそうなわけですが、「負けた」「だめだった」という、その、実感さえもね。良くも悪くも、その、現実感さえも。忘れてしまえば、彼の中には残らないわけですよ。何も、やらなかったことと同じ。リュークと心の交流&駆け引きも、竜崎とのあの攻防も、ついに竜崎を葬った時のあの悦び、あの爆発するような快哉と、そして、その後のきっと寂寥感。そういうの全部忘れてしまう。


ああ。ライト、どうなってしまうのでしょうか。
全てを忘れてしまって「白ライト」になり、しかし、全て忘れていて訳がわからないけれども収監されているライトと(ふつうの住まいのような環境でゆるやかな軟禁とかね)、それを監視しつづけるニアとの、複雑で奇妙な「友情?」っていうのもいいですね。きっと、ライトは、ゆるやかに気が狂っていくと思う。僕はキラなんかじゃないよ、って言いながら、あの驚異的なプラス思考で、軟禁生活にしまいには適応するようになりながら、どこかで、だんだん、おかしくなっていってしまうのではないか。(だって、普通なら、やっぱり耐えられない状況) その様を見つめながら、決してライトを自由にはしないけれども、そこから離れることもしないニア、とか。まるで番人のように、自分の宿命というか、自ら課した役目か何かのように、「キラだった男」を、見守り続けるニア。まるで、二人はとても仲の良い友人のようにも見えるわけよ。そんで、ここ大事だけど、ニアは、時につれて、成長して大人になっていくんですよ。大人ニア。 そんで、ライトは、自分の人生でたったひとりの「友達」だった竜崎の事をさ、ニアに、繰り返し話すわけよね。何回も何回も、そりゃもう、憎らしかった、けど好きだった、みたいに。「でも死んでしまった…」と、最後にはライトは声を落とすわけだけど、でも、じゃあ、どうして死んだのか? どんな風に死んだのか? となると、ライトは、決まって、そこだけ思い出せないわけですよ。そんなふうにして、次第に… だってやっぱり、あれだけの記憶を失って、自分の中で、辻褄が合うとは思えない。さらに、自分の現状(囚われてる)との整合もあるわけじゃない。理解しようにも思い出そうにも、抜け落ちて忘れてしまっているわけだから、「こうなんだよ」って言われてもやっぱり「?」という気持が残るはず。その合わない部分を希望とか懐疑とか妄想とかでどんどん埋めていって、そのうちに、わからなくなっていっちゃうんじゃないかな…
そんなライトと、大人になっていくニアの、不思議で穏やかな半永遠的な「生活」っていうのも、何か、しみるなあ…と思いました。
(しかし、こんなエンドはジャンプでは絶対にない)


あれ、今日は、L局について書くつもりだったんだけど。
神に持っていかれてしまいましたね。
デスノ次号が楽しみです。