どうしてLを育てるか。

デスノ66話「死亡」にて、ついに、
「ワイミーズハウス」=「L養成機関」公式認定がなされたわけですが。

デスノ66話より)

相沢
「あれは単なる養護施設じゃない……」
「優秀な子供が集められ 第二のL
 Lの後継になる者を育てる為の施設って感じだ」

松田
「Lの後継者という事で
 皆 そのロジャー氏も含めて本名は知らされず通称で呼び合い
 普通の勉強はもちろん かなり卓越した事を個々にやらせてたみたいです」

これによると、

●「我らの竜崎」=「第一のL」、
ニアが「初代」というように、竜崎が最初のLで、
彼の前に「L」がいたわけではないらしい。

また、
●「L」とは、後に引き継ぐべき存在であるらしい。



しかし、そもそも、一体どうして「L」を育てる必要があるのか?

我らの竜崎が「何代目かのL」で、「L」がずっと受け継がれてきたものなら、次期後継者が準備されているのもまあ分る。
でも、竜崎が「オリジナルのL」となると、またちょっと話は別。
彼が始めた「L」なのですから(ワタリがLを育成したんだろうと私は思ってますが)、彼一代で終わるも勝手なはず。なぜ後世に引き継ごうと思ったのでしょう。
ここの「理念」とかも謎なのですがそれはひとまず置くとして、
もっと分らないのが、


いったい、なぜ、今、二代目を育てる必要があるのか


ということです。
そして、ここが最大の謎なのですが、


竜崎は、まだまだ全然若いです。


多く見積もっても30歳前後、ライトと同世代とするなら19歳、
はっきりいって、「Lは、まだまだこれから」ってな年代です。
竜崎が「最初のL」であるならなおのこと、
竜崎の「これから」に投資こそすれ、まだ、後継の心配をする時期では、全然ない気がする。

それが、どうして、施設まで作って後継ぎ育成!?


そう考えてくると、

L = 不治の病  なんて…!!

そんなことが、思い浮かんでしまうのですが!
いや、そんな。流石に、ねえ。
でも、じゃあ、どうして「若くて元気」な竜崎を差し置いて、二代目育成?!

それって、Lには、「もう時間がない」からじゃないんですか。
だから、キラにも、あんなに捨て身になったんですか?
ああ、L…!




今の材料で、他に考えられることとしては、


・Lは、どうも、年若くしてなる/引き継ぐものらしい。

※ワイミーズ・ハウスが15歳で出て行くことを前提としていることなどから。

 …15歳時点で、トップの子を、「ミニL」にでも認定するんだろうか?
 …15歳入れ替え制にして回転を速くし、常に新しい頭脳を確保・教育する狙い?
 …ということは、毎年、常に新しい「ミニL」が生まれてくるってこと?


てことは、ワタリは、あれですかね、
「L」⇒多数の「L」による総合体系  を、目指していたのでしょうか。
竜崎がよく言ってたっしょ、「他のLが」とか。「私もその(Lの)一人です」とか。
事実はL=竜崎のみ だったわけですが、今後、実際に、L=多数の「L」の総体 という体制に、もっていきたかったのかもしれない。
…ワイミーズ・イレブン!
それはそれで、すごく、楽しそうだ。
LそっくりなL(ニア)、マフィアと相性抜群なL(メロ)、その他、たくさんのグレイトな「L」たちが…!! おいしい… ワイミーズっ子は未知数です。

全員黒スーツ・黒ネクタイで、レザボア・ワイミーズでもいいです。強盗ですが。メロとニアには、是非、冒頭で茶をしばきながら喧嘩してほしいです。Mr.ホワイトは局長の特別出演でお願いします。でもこれ、ラスト、折角育てたLたちが。 …まあほら、映画だから!(映画なのか!) 竜崎の、レザボアスーツが、見たいです!



多数のLによる総合体系化 を目指したとすると、必ずしも竜崎の引退を前提にする必要はなく、「不治の病」も回避されそうです。そのほうがいいよ…… 健康第一。でも、一度思っちゃうと、中々離れん「不治の病」。魔物です。
あと、「Lは20歳未満でなければならない」(※ワタリとシンクロできないから)とかね。ねえよ。お約束でした。


いやー、しかし、「L」の総合体系化ってのは、夢広がるお話ではありますな!!
これから、竜崎とワタリによる、夢のL世紀が始まるところだったんですよ!
竜崎を頂点として!(背後にワタリ!)
それを! ライトのアホーーーー!!!
キラがノートで世界変えるより、確実に、私にとって素晴らしい世界だったと思います。
そしたらよ、局長が、ワイミーズLたちの力を仰いで難事件の捜査とか。夢の未来には、そんなコラボがあったかもしれないじゃない。やっぱりよ、そんな、無闇に人殺したらダメなんですよライト… その分、未来が死ぬんですよ… 
未来って、勿論、これらすべて憶測なわけですけれども!



にしても、Lがよっぽど危険な立場ならともかく、
キラ捜査で姿を晒したから危なくなったのであって、
そうでなかったら、厳重にセキュリティ対策を施された存在だったはずなんですよ。
絶対顔を見せず、履歴を残さず、常にワタリを仲介して、コイルとドヌーブでのトラップも仕掛けてる。それで、実際に難事件を幾つも解決しているわけだし、かなり長い時間(少なくとも世界の警察に「最高の探偵」という認知ができあがるだけの時間)Lで在り続けているわけだから、そんなに命の危険度は高くなかったと思うのね。もちろん危険ではあるわけなんだけど。だから、そんなに早急に二代目を育成している理由となると、もう、「竜崎がまもなく限界」か、「Lを増やしたい」か、「Lとは、若年で交代するものである」か、そんなところかなあって…

竜崎の年齢と実績を考えると、本当にうんと若いころ…というか幼いころから「L」をやっていて、そろそろ「もういっか」って感じになっちゃってたのかねえ。だけど、あの人、あれ、生き甲斐に見えるよねえ。
キラ事件に絡んできたのだって、彼、誰にも頼まれてないのに勝手に一人で捜査を進めてからね。
Lの、登場第一回目のセリフ!
「この事件 いくら私でも警察の手を借りないわけにはいくまい」

「いくら警察でも私の手」じゃないから。完全に、「私」主体ですから。いっそ清々しいこの自信。
もう、殆ど、趣味の領域ですよ。そう考えると、なんか、自ら早めに退いちゃうっていうのは、考えにくいんだよね。アイバー、ウエディなど、独自の基盤も色々持っていたみたいだし。


しかし、即刻交代でなくっても、
ワイミーズハウス出身の次期Lを見習い的に側に置いて、一緒に捜査を… ってことだって、あるわけですよね。ニアは、もしかして、そうなってたかもしれないわけですか。うわー。うまくやってくのが大変そうだなー。でも、いいなあ〜
新米をいびる竜崎とかも、これまた、ファンタスティック!
「あなたのミスです」とかよーー! うわ。燃えた。
「Lに、探偵として育成されゲー」とかあったら、即刻買うのに! Lの指導のもと、名探偵を目指す!
自分でシナリオ書きたいくらいですが、一体、Lがどんな指導をするのか見当もつきません。探偵の修行って何やるんだろう。
Lはどんな風に育てられたのか、真面目に気になるところです。


ワイミーズハウスのプログラムもまた気になります。
これ、「個々にやらせてた」ってとこも、非常に気になるんです。
個々の才能を伸ばすような、各人に合わせたプログラムをやらせてたのか。それとも、似た内容ながら、ヨコの繋がりを断って「個」として集中させることが目的だったのか。
どうも、雰囲気として、次期後継者の子にだけ「L」の存在を教えてたような感じ。全員が「L」の存在や施設の目的を知ってたら、そらまずかろうし。殆どの子は何も知らずに訓練を受けて、卒業してくわけで、後々、あのときの、あれは、何だったんだろう…? って思うよね普通に。ワイミーズハウス卒業生の住む土地は、何気に、検挙率が高いかもしれません(笑)

ニアとメロが「次期Lになる」ことをアイデンティティの一環にしてるらしいことを考えると、わりと前から、彼らは、「君たちは次期Lだ」と言われていたような。Lが死んだ時、「Lが死んだ」「次のLは…」で、メロニアには話が通じていたので、奴らはわりと長い間、「どちらかが次期L」という思いをもって過ごしてきたのでしょう。それも結構かわいそうな気もしないでもないが、しょうがないのかね… 罪作りな気もしますけど、それが生というものですか。


汲めど汲めど、謎も思いも尽きないワイミーズ・ハウス。
今後、もっとワイミーズ・ハウス情報が明らかになってくれることを、切に期待します。