この日何の日?

数日前、台所で朝刊を読んでいましたら、「9月3日はドラえもんの誕生日で…」というような記事が出てました。そういえばドラえもんの誕生日ってなにかと話題に出るけど、この日だったんかあと思って、思わず
ドラえもんって9月3日生まれだったんだあ」と独りごと言いましたら。
ガラッ!と戸を開けて妹が。
「知らないの!? ドラえもんは9月3日生まれ。常識ですよ」
ヒィー! 「ア、アトムの誕生日なら分かるけど…」としどろもどろになる姉。妹はそこはスルー。だから何?みたいな。 違うもん、ねえちゃんドラえもんは好きだけど、そういう細かいデータって、あんま興味ないんだもん… ドラえもんは物心ついたときからの友達だもん。つっかさ、誕生日なんて普通… おまえ、詳しすぎるよ!

姉:「…何で、誕生日とか知ってんの?」
妹:「え? ふつうに知ってるっしょ」
そして、さらっと。


妹:「私、毎年お祝いしてるもん。一人で」


「エエエーーー!!?(目を見張る) お祝いって、何するの?ケーキとか食べるの?」
俄然食いつく姉。淡々と答える妹。
ドラえもんのビデオ観たりー。あと、友達に『今日ドラえもんの誕生日なんだよ!』って教えて回って、話題に出す」
・・・妹よ!!! そんな、草の根活動を!
ファンだ、こいつ、ほんまもんのファンだ・・・とリスペクト入りつつ、なかば、ちょっと呆れ。ラブ道としては正しいが、アンタ、日頃姉ちゃんのこと馬鹿にしてるくせに、自分はナチュラルにそれって一体どうなのと。つか、そんな、好きだったのかと。
姉:「あんた、いつから、そんなにドラえもん好きだったの? 知らなかった…」
妹:「え? いつからって、ずーっと、好きですよ? 『好きじゃない』なんて、言ったことないじゃん」
唖然。呆然。
そういえば、こないだ、あいつ「パラレル西遊記」借りてきてたな。
あれ、考えてみたら3日だったな…!
あれが、ドラ祝いの一貫だったのか?! こ、こいつッ…!!


いやもうね、姉ちゃんは、びっくりした!そんで思った。おまえ、それ、ややオタク入ってると。少なくとも、ちょっと、普通とは違いますよね? ん?
こないだ、キミ、わたくしに「私、モエでもオタでもないお姉ちゃんが見たいなー」などと言っていましたけれどもね! それらをのぞいたら、私、透けてしまいますよ。ほんとに。
でも、きょうだいなのに、出し方が全然違うのね。びっくりしたわ。
えっと、姉ちゃんの燃え方があまりに痛いので自然違う傾向に進んだ、に、全部。スマン。




呆れつつも、ドラの誕生日お祝いするの、アリと思いますよ。私は。
でも世の中的に見たら、ちょっと違う? でもね、こんくらい、むしろ、普通にカウントしてほしいですよね。というか、みんな、わりとそういうふうにマジに(かつ、面白く)何かが好きなんだと昔は思ってたけど、違うんか。少数派なんか?
でもね、そんな、ライトに物事を好きになって、何が面白いわけよ。いいじゃないの。心底嵌っちゃってこその、愛じゃないの。人生じゃないの。それが人生の華なんじゃないの。
私はやっぱり、何かがすっごく好きな人のことが、好きです。
そんで、そこに、いい悪いはないと。人に迷惑掛けたり、常識を欠いた振る舞いをしては、いけないですけども。反省。
そこを間違えない限り、その情熱に是非はないと思います。
って、言うのは簡単だけど、実際にはなかなか、色々難しいね。