ナツ100マイセルフ



お久しぶりです。森井です。
今年も、ナツ100に乗り遅れました・・・
なので、いまさら、ひとりでひっそりやります。


読んでくださった方の「好き!」ともし重なれば、幸せです。

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自分ルール
*原則、1作家1作品。
*少女漫画と男漫画は漠然と区別。
*自分史の中で影響が古い順に漠然と整列。

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【ナツ100】…ナツ81になっちゃいました(汗


手塚治虫監修 世界の歴史・全15巻」中央公論社


あさきゆめみし大和和紀講談社
「BASARA」田村由美小学館
「光のパンジー」奥村真理子(小学館
「歌って!ナナちゃん」奥村真理子(小学館
「銀のトウ・シューズ」上原きみ子小学館
「愛の戦士ヘッド・ロココ」藤井みどり(小学館
なんて素敵にジャパネスク」山内直美・原作 氷室冴子白泉社
スケバン刑事和田慎二白泉社
天使なんかじゃない矢沢あい集英社
「こいつら100%伝説」岡田あーみん集英社
ふしぎ遊戯渡瀬悠宇小学館
「The チェリープロジェクト」武内直子講談社
美少女戦士セーラームーン武内直子講談社
ガラスの仮面美内すずえ白泉社
「陽の末裔」市川ジュン小学館
ベルサイユのばら池田理代子集英社
「おにいさまへ・・・」池田理代子集英社
「ミセス・ブラウンの青春」里中満智子講談社
「積嵐雲」里中満智子講談社
「七月七日に」大島弓子朝日ソノラマ
「約束の家」坂井久仁江(集英社
「女ともだち」一条ゆかり集英社
トーマの心臓萩尾望都小学館
残酷な神が支配する萩尾望都小学館
日出処の天子山岸涼子白泉社
摩利と新吾木原敏江白泉社
「河よりも長くゆるやかに」(吉田秋生
エロイカより愛をこめて青池保子秋田書店
「アルカサル」青池保子秋田書店
夢の温度南Q太祥伝社
「X」CLAMP(角川書店
「赤ちゃんとぼく」羅川真里茂白泉社
ニューヨーク・ニューヨーク羅川真里茂白泉社
ぼくの地球を守って日渡早紀白泉社
「レプリカ・マスター」なるしまゆり白泉社
「雨月の使者」野火ノビタ自費出版
「脂肪という名の服を着て」安野モヨコ講談社
「臨死!江古田ちゃん」瀧波ユカリ講談社
「少女漫画」松田奈緒子集英社
「私の血はインクで出来ているのよ」久世番子講談社
「B級グルメ倶楽部」今市子フロンティアワークス
Real clothes槇村さとる集英社
西洋骨董洋菓子店よしながふみ白泉社
「私の永遠の恋人」よしながふみ太田出版『それを言ったらおしまいよ』所収)
ヘルター・スケルター岡崎京子祥伝社
「この世界の片隅で」こうの史代双葉社



ブラック・ジャック手塚治虫秋田書店
ブッダ手塚治虫潮出版
「W3」手塚治虫秋田書店
いなかっぺ大将川崎のぼる小学館
「時の行者」横山光輝講談社
まんが道藤子不二雄A(中央公論社
はだしのゲン中沢啓治汐文社
ミスター味っ子寺沢大介講談社
クッキング・パパうえやまとち講談社
「ザ・シェフ」剣名舞加藤唯史日本文芸社
「100万$キッド」石垣ゆうき講談社
「いけない!ルナ先生」上村純子講談社
聖闘士☆星矢車田正美集英社
銀牙 流れ星銀」高橋よしひろ集英社
「虹色とうがらし」あだち充小学館
「スローステップ」あだち充小学館
「らんま1/2」高橋留美子小学館
「スリム観音」高橋留美子小学館
帯をギュッとね!」(河合克敏
うしおととら藤田和日郎小学館
「まじっく快斗」青山剛昌小学館
「光路郎」村枝賢一小学館
「たとえばこんなラヴ・ソング」北崎拓小学館
お〜い!竜馬小山ゆう・原作 武田鉄矢小学館
「幽☆遊★白書」冨樫義博集英社
SLAM DUNK井上雄彦集英社
ONE PIECE尾田栄一郎集英社
ヒカルの碁ほったゆみ小畑健集英社
DEATH NOTE大場つぐみ小畑健集英社
燃えよペン島本和彦小学館
賭博黙示録カイジ福本伸行講談社
銀と金福本伸行双葉社
編集王土田世紀小学館

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自分の中で、「これはわたしの漫画だな」と思うもの、
あるいは、強く印象に残っているものを挙げてみました。
作家買いするタイプなので1作家1作品のしばりはつらかった…
でも、おかげで昔のことをいっぱい思い出せたような気がします。
好きだった漫画、面白いと思っていた漫画の棚卸ができて、
良い機会でした。


こうやってみると、最近に近づけば近づくほど、リストが伸びていないのが分かります。
とくに、男漫画リストの伸びが鈍い。
家族で住んでた時のように普通にジャンプを読まなくなったことや、
面白いけど、「わたしの漫画」かというと、それも違う・・・というケースが
増えてきてるように思います。
それに比べると、女漫画リストはまだ比較的伸びており、
昔の名作を読み直してハマり、最近のものを読んでまたハマり、という具合で、
傾斜を深めているようです。
それから、最近になればなるほど、とくに大学時代は、
同人誌ばっかり読んで商業作品をあんまりチェックしませんでした。
漫画雑誌や、レーベルにしても、だんだん、
何を読んでいいか分からなくなっていた時期だった。
かといって、試し買いするお金もないし、
ほとんど固定の作家の漫画しか読まなかったなと、
リストを見て思い返します。


それから、社会人になってからは、
ほぼ「DEATH NOTE」一色になってしまい、
あとは、意識的に漫画を読むのをやめていました。
なぜかいうと、一時期(たぶん大学生の同人読みまくりの時期だ)、
漫画やライトテキストばかり読みすぎて、
ちょっと長い、複雑な評論文や小説などの「字の本」が、
ぜんぜん読めなくなってしまったからです。
これではいかん! と思い、よほど好きな漫画以外は、
あえて買うのを断って我慢して、そうしていたら、だんだん、
漫画を買う癖自体が薄くなってしまったこともありました。


また、「光のパンジー」をなんとかして集め直したいけど、
もう絶版で手に入りません。
私は引っ越しが多かったので、
そのつど、昔の自分に決別するような気持で(笑)本を処分してきました。
古い自分はここで区切って、新しいステージに行くんだ! そんな気持ちで、
「光のパンジー」もあんなに好きだったのに捨ててしまった。
いまでは、とっても、そのことを悔やんでいます。
あれは、子供のころは、決別したかった世界かもしれないけれど、
大人になって思い直しても面白いし、いまの自分で、もう一度読んでみたい漫画です。



今は、30歳に近づいてちょっとは心の余裕が出てきたのか、
人が「面白いよ」と推薦してくれるものをいっぱい読んで、
新しい世界を広げたいぞ! という時期だと思います。


買ってきた漫画の、シュリンクを破るときが、
この世で、いちばん幸せな瞬間だなと思います。

田村由美「7SEEDS」15巻


(内容に触れてます。白紙の状態で読みたい方はご注意!!!)





感動した・・・!!!!


そして、7・8・9巻を読み返してしまいました。
泣いた・・・!!!!!!!


ふと、7巻を本棚から手にとって、めくって、そのまま、立ったまま読み続けてしまった。
「うー」とか「おーーー!」とか言いながら。
この漫画はどの箇所も本当に面白いけど、7・8・9巻の「夏のAチーム編」は、強烈に面白い。異様な磁場を感じるくらい、特別な感じがする。
だけど、話が進むにつれて、彼らの「事情」すら、相対化されていく。
そこがまた、素晴しく面白い。むしろ、「それこそが」面白い、と言っていいくらい、面白い。
こういう叙述の仕方をする漫画って、実は、あまりないような気がするのだ。
殆どが、主人公を一つの軸として描き、他の価値観はそれに交差するかたちで描かれる。
でも、「7SEEDS」の各人の事情、各チームの事情は、「滅びた未来」という絶対的な境遇の中で、見事に等価になる。
だから、あれほど絶対的に感じられた「夏A」の強烈なエピソードすら、巻が進んでいくにつれて、次第に相対化されていくのだ。花のチームから見たら、安吾は、見事に「おかしな人」だったりする。夏Aのメンバーが私はとても好きなのに、桃太を実験台にしたり、おとりにする姿には、血が凍るような思いがした。
そんな「揺れ」が、始めは辛くもあった。だけどそれが、強烈に面白いということに気づいていった。
この15巻は、そんな面白さが、ぐっと噴き出してきた巻だったと思う。


15巻は、安吾の常軌を逸しぶりに拍車がかかり、見ていて辛い…!
涼の、安吾への親バカぶりもまたすごい。
安吾にはさせられない」って、えーーーっ!??? みたいな。
でも、その愛が、いいのよね。
虹子との実験というのは、つまり、涼が女性には興味がないゆえに、ということだろう。
そして、虹子は、おそらく、誰にもそういう興味関心がないゆえに。
わたし、涼が女性には興味がないということを、要さんや貴士先生は気づいていたと思う。(卯波は絶対ムリ) だけど、なぜ、涼を外さずに、夏のAチームの中に入れたのか。どうしてなんだろう、と、そのことを考えている。そこに、ちょっとでも、救いがあるといいなあ…と。


レイプ未遂のシーンは、会社帰りの地下鉄の中で読んでいて、体中から、ぶわっ、と、汗が吹き出した。
ほんと、嫌だ。
だけど、何回か読み返すと、つまり、安吾は、「花が好き」ってことでファイナルアンサーなのでは?? という気が。
それだけの話だったんじゃないの?? 的な。
それが言葉で把握できないばかりに、また、激昂に支配されて、あの行動。シーン・・・
これだから、血の気の多いバカは困るよね。 なんて、心無いことを言いたくなる。


花は悪くないのに、本当に、かわいそうで見てられない。
顔にブーメランが激突とか、そんな! 胸が痛いよ!
この先の続きも、気になりまくりです。
これからも、安吾に負けないで、がんばってほしい、花!!!!!

高橋克彦「炎立つ」二巻――レキジョの仲間入り?



前の日記で「炎立つ」一巻読みにくい・・・ と書いてましたが、
一巻の半分過ぎたあたりから俄然分かるようになり面白くなってきました。
やっぱ合戦が始まると燃えます!!


そして、ガツガツ読んで昨晩二巻を読み終わりました。
もーーー、超、おもしろいっつうの!!!!!
読みにくいとか言ってすみません。
あー、もー、やっぱり、歴史はいいですな!!!!!


何が面白いって、やっぱり、「ああ、正史や、史観って、こうやって作られていくのだなあ・・・」と思いながら読んでいくのが面白い。この話は、前九年の役〜藤原三代の滅亡を陸奥の視点から書いているわけで、いわば正史を裏返して読んでいくようなものです。
鎌倉幕府の始祖、かっちょいい(ことになっている)「源氏」だって、討伐を受ける側から見たら、ものすごくずるくて卑怯。
私は「源氏物語」(こっちは光源氏のほうの源氏ね)を始め王朝物が大好きなんですけど、それだって、その華やかな文化の裏では「俘囚」と呼ばれた被征服民たちの血と無念の涙が流されているわけです。
そして「炎立つ」は、なんといっても、わたしの地元の話。
いろんなものが交錯して、本当に面白い。


そんで、人物が、かっこいいでござる。
藤原経清もいいが、なんといっても安倍貞任マーベラスかっこいい。
貞任ーーーー!!! とか叫びつつ、完全に安倍一族肩入れで読んでます。
源頼義とか、源氏が、超〜卑怯でさあ。
「キーーッ、この、奸賊!!!!!」とか、
叫びながら読んでいるでござるよ。
あーーー、面白いなーーーーーー。


全く持って幸せでござる。
先を知りたくないから、「前九年の役」をググるのも自粛しているでござるよ。
ああ、なんか、地元に帰りたくなっちゃうなあ。

高橋克彦「炎立つ」一巻

今更読んでます。
超、地元ど真ん中の話なのに今更な…!
で、読みにくい…
会話が多すぎて、状況がさっぱり把握できません。大河ドラマのための小説だったのは分かるが、それにしたって分かりにくすぎだ…! これならシナリオ読んでる方が分かるざんす!
この著者の他の本読んでないけど、みなこれ系なのか…?


さてところで、「セリフばっかり」というのはこんなに分かりにくいんだ…! というのを知ったわけですが、そう考えると、折原みと先生って、すごかったんだね。メモ帳と揶揄されながらも、分かりすぎるほど話は分かったぜ…! 言いたいこと・伝えたいこともね…!
最近、あの先生はほんとに賢い人だったんだなって、思うんです。いま読むと恥ずか死にしそうだけど、天使シリーズのシンくんとか好きだったんだべさ…! なんだかんだいって「夢見るように愛したい」が一番おもろいと思うの。アナトゥール聖伝も夢が詰まってたが、ティーンズハートで天下国家を語られても、ちょっとね。


・・・で、何を思ったかというと、「複雑な奥州藤原氏の話も、折原みと先生が書けばハイパー分かりやすくなるに違いない」ということなんですよ。先生、書いて…! むしろ読みたいです…!!

一条ゆかり「砂の城」

今更読みました。
面白い。
はんぱない・・・!!!!


これ、わたしが生まれる前に始まった作品なんだよね。
連載の途中で生まれてるのね。
文庫版の1巻〜2巻なんて、1978年とかじゃないすか。
わたし、オーラとか全く信じてないけど、私がこの世に発生する前、下手したら、前世の頃に始まっているわけですよ。
すーーーーーーごい衝撃だ。
本当に、一条先生は「巨匠」だと思いました。


ナタリーとフランシスも良いが、少年たちが、すばらしいじゃないですか。
24年組の描く「少年」は盛んに取り沙汰されているけど、一条ゆかりの描く少年、すごいよ。わたし、こっちのほうが好みかも・・・と、目からウロコでした。
フェラン。ああ、フェラン・・・!!!

ああ、生きる力が湧く。
地球に生まれて、よかった!!!!

名探偵コナン一時間スペシャル


見た〜☆
いいわね、コナンを見られる生活…!


さて、今日は今年の映画への布石ということで、「黒の組織スペシャル・灰原大ピンチの巻」だったわけだが、灰原のおびえぶり、ジンの妄執ぶりが際立つ回でした。

もしかしなくても、この人たち、付き合ってたよね。うん。
そう思うとコナンの絡み方も感慨深いです。
ワタシは、ジンがかっちょいいとは毛ほども思えないが(だって、可笑しいじゃん…!)、そっかー、シェリー、これ元カレかー… などと思いつつしみじみと見てしまいました。
そう思うと、ジンが執拗に自分を追ってくるに違いないという灰原の強迫観念や悪夢も、灰原の妄想ともいえるわけだね。
いやー、コナン、おもろいなあ。


シェリーは自分のすべてを掌握しているような男に怯え逃げ続けているわけだが(だから灰原Mなんだけど)、もし仮にそんな状況だったらどうだろうと考えた場合に、そいつを葬らないことには、先に進めないよね。

映画はどうなるか分かりませんが、いつか、灰原の毅然たる逆襲が見たいです。